スリーライク 水のみで即効冷涼 バッテリー不要冷却ベスト
気象庁では今年から最高気温が40℃以上の日の名称を、「酷暑日」と決定した。従来の「猛暑日(35℃以上)」では警戒レベルを十分に伝えきれなくなったためで、今年も気温は日を追うごとに上昇。早めの熱中症対策が必要となりそう。そこで紹介するのがスリーライク=東京都台東区台東3―7―3=が販売する"バッテリーのいらない冷却ベスト"。諸岡(諸岡昇社長、茨城県龍ケ崎市)では作業員の安全確保に昨年導入。好評だったことから今年はさらに増やす方針だという。諸岡を訪れた販売元のスリーライク・岩渕秀営業部国内営業担当課長に、製品の特性などを聞いた。
同製品はオランダの企業が開発。商品名は「BODYCOOL SMART―X(ボディクールスマートエックス)」。最大の特長は、背面の注排水口から注いだ水が特殊な3層構造の芯材に保持され、それが蒸発する際の「気化熱」で身体を物理的に冷やす点だ。「水をパッと入れれば、その瞬間にヒンヤリとした冷感を感じられます。バッテリー式のように発火のリスクや毎日の充電の手間がないので扱いやすい製品」と岩渕担当課長。使い方は注排口から最大500?の水を入れて中の特殊な素材に含ませて余った分は抜き取るだけ。全体に手で水を馴染ませれば最長72時間効果が持続するという。
本体重量は270gで水を含ませてもさほど変わらず、実際に試着させてもらったが、絶えず背中から冷気を感じ、上着を羽織ってもかさばらず、腕周りの開口部分が広いので可動域を制限させず動きやすかった。日陰のない農業現場や湿度が高く傾斜地で熱が上がりやすい林業で威力を発揮しそうだ。「体感でマイナス5~15℃の冷涼効果が得られます。『空調服』のようなファン付きベストの下に着れば、絶えず冷風を感じて作業ができます」と述べた。
同製品は、冷たさを求めるベストではなく気化熱により熱を外に逃がし、治療より予防、あくまでも熱中症になりにくくするベストと強調。その上で「効果を最大化する鍵は『サイズ選び』。普段着ている洋服より2ランク下のサイズを選ぶのが目安。身体に密着させるほど冷却効率が高まります」と説明。冷蔵庫などでキンキンに冷やした水を使えば、より冷涼効果が感じられると補足した。
諸岡が導入した背景には過酷な現場環境がある。同社の製造現場や部品倉庫などの屋内作業では、夏場になると熱がこもり、極めて厳しい環境となっていた。試着した諸岡の櫻井智志営業サポートグループ主任は「弾力性のあるメッシュで動きを邪魔せずポロシャツの上からも簡単に着られる」と評価。菅弘樹営業本部副本部長も「これまでの暑熱対策は効果が限定的で使われなくなることもあったが、このベストは導入当初から評判が良く、全員着用していた。長時間効果が続くのは魅力」と続いた。諸岡の若井光浩常務取締役は、昨年の導入で熱中症ゼロを達成した実績を受け、今夏はサービスマンへ拡充させる考え。「展示会出展時など、より多くの場面で活用していきたい」と期待感を示した。
製品はブラックとシルバーグレーの2色。サイズ展開はXS~3XLまでの計7サイズで、肩幅34.5cm~43.5cm、身幅44.0cm~58.5cmと幅広く多様な体格をカバー。一般洗濯も可能。試着体験などの質問は同社HP問合せフォームへ。
諸岡の若井常務取締役とスリーライクの岩渕担当課長





