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持続可能な農業・社会 〝不可欠なパートナー〟へ ヤンマーアグリグローバル大会

持続可能な農業・社会 〝不可欠なパートナー〟へ ヤンマーアグリグローバル大会
ヤンマーアグリ(所司ケマル社長)は、1月21日、神戸ポートピアホテルで『2026年ヤンマーアグリグローバル大会』を開催、約600名が参加した。大会スローガンは『〝持続可能な農業と社会〟の実現に〝不可欠なパートナー〟へ』。今回のグローバル大会は、より深く、より強く感謝の気持ちを表したい、また日本で培った知見やノウハウをグローバルに発信したいとの想いから、国内の特販店にフォーカスしての開催となった(海外ディーラーは昨年11月に東京で開催)。 『2026年ヤンマーアグリグローバル大会』は、アップテンポなヤン坊マー坊のミュージックと映像で開幕。"守・破・離"をコンセプトにしたもので、"守"は次世代への継承、"破"はブレイクスルー、"離"は新しい挑戦を表し、ともにワクワクできる企業であるヤンマーを好きになってほしいという思いを込めた。
 その後、ヤンマーホールディングスを代表し、取締役ものづくり担当・池内導氏が挨拶。始めに「今年で50回目という節目の年に、皆様とともに過ごせることに心から感謝したい」とした上で、「A SUSTAINABLE FUTURE」を活動の源泉とし、人と自然の豊かさが両立されたわくわくした未来を共に邁進しましょう」と呼びかけた(別掲)。
 続いて特販店表彰。全国各地で熾烈な闘いを勝ち抜いてきた激戦の勇士が次々と登壇し、ヤンマーアグリの所司ケマル社長と、ヤンマーアグリジャパンの小野寺誠社長から、表彰盾と賞品目録が手渡され、お礼と激励の言葉を受けた。今年の表彰は、特別賞14店、拡販賞22店、優秀経営賞23店(別掲)。
 休憩をはさみ、宮城ヤンマー商会の佐藤一馬社長と、浅市農機の浅市恭輔氏から事例発表。
 始めに佐藤一馬社長。「2011年入社。5年間の支店経験を経て本社へ。常務として営業企画、経営管理、労務管理を担当し、ドローンや自動操舵などスマート農機の推進体制を構築。また経理部門のDX化など変化に対応した業務改善に取り組んだ。2023年に、先代の佐藤裕二氏の跡を継ぎ5代目社長に就任。126名の社員とコミュニケーションを取りながら、本社・支店の15拠点が一丸となって事業活動を展開している」と紹介され登壇した。同社の商圏である宮城県は、仙台平野により、豊かな穀倉地帯となっており、全国トップクラスの大区画水田整備率、先進的農業への取組みも加速している地域だ。
 佐藤社長は「社訓である『誠意・接客・ものづくり』『農業を通じて育てる企業を目指す。人が育ち、会社が育ち、地域が育つ』を経営理念として事業を展開してきたが、大きく変化する市場環境に対して『農機具屋から会社へ』というスローガンを掲げた。社内の反発などもあったが、生の現場で起きている経験の積み重ねに、データという客観的な要素を掛け合わせることで、経営方針の共有に努めている。このスローガンに向けて事業を継続していくためには『販売』『安全』『信頼』の3本柱が必要不可欠である」として、この3本柱を実現するための具体的な行動として『企画』『労務』『責務』の3点をポイントに説明、会場の共感を呼んだ。
 続いて、2024年1月の能登半島地震と同年9月の豪雨により、隆起した農地、土砂災害などで、莫大な被害を受けた石川県珠洲市の農機店、浅市農機。「災害後は耕作放棄地となっている農地も少なくなく、今もその影響は大きい。浅市農機自体も店舗が被害を受け、旧店舗を取り壊し、2025年6月に新店舗が完成したが、新店舗の隣には仮設住宅が今も立ち並び、まだまだ復興の途中にある」と紹介され、同社・浅市儀寛社長の子息、恭輔氏が、地域に根付いた営業活動で地域農業を守る復興支援の取り組みを紹介した(別掲)。
     ◇
 その後、所司社長が登壇。「昨年は、地政学的緊張やアメリカの関税政策など、世界情勢には多くの変化があった。また、日本では猛暑、令和の米騒動と呼ばれた米不足と米価上昇、生産資材の高止まりや人手不足の深刻化に加え、改正食料・農業・農村基本法の施行など、農業の持続可能性の大切さが改めて認識された年でもあった。このように市場環境が大きく変わる中で、国内特約店の皆様には、日頃よりヤンマー商品の拡販とサービスの提供にご尽力を頂き、厚く御礼申し上げたい」と述べた後、本題に。
 始めにVTRで、ヤンマーの「省エネルギーな暮らし」「安心できる仕事と生活」「食の恵み」「ワクワク」という、4つのビジョンの実現に向けた取り組みを紹介した。
 画面には農地、都市の様子が映し出され「世界の人口は増加、一方で農村の人口の多くは大都市へと移動、農業に従事する人口が減少するという大きな問題に直面している。さらに現在の農業の課題は生産量だけでなく気候変動や干ばつにも及んでいる。そのため私達は機械の技術を通じて支援すべき多くの課題に直面している。これからの社会で食料生産の問題と、環境負荷の低いエネルギー供給の問題をともに解決するために、ヤンマーができるのは、食料生産と並行してエネルギーも生み出し供給する、さらにその仕組みの中で、農家の収入を上げ、農業を継続していただくこと」とヤンマーの考え方を示した。また所司社長は画面の中で「ヤンマーは1912年に大阪で創業し、1933年には世界で初めてディーゼルエンジンの小型化に成功した。そのディーゼルエンジンは、まさに農業機械の歴史の始まりであり、ヤンマーはエンジンだけでなく、様々な事業分野を展開している。例えば、農業機械、マリーン、エネルギーシステムなどだ。これら全ての分野においてエンジンは中核であり、事業の心臓部となっている。こうした技術のイノベーションによって農作業における労働強度はこの50年間で10分の1になり、さらに人が減った。その中で、省人化、それから自動化が進み、さらに少ない農業者によって作業ができる、そういったところまで高められてきた。"A SUSTAINABLE FUTUREテクノロジーで新しい豊かさへ"は、創業者である山岡孫吉から受け継がれてきたヤンマーのブランドステートメントであり、全ての従業員のスローガンでもある」などとした。このVTRで、現状認識を会場と共有した後、壇上でヤンマーアグリの目指す姿を語った(別掲)。
 次に、ヤンマーアグリジャパンの小野寺社長から国内営業方針。「地域農業と農業経営者の変化に、正面から向き合う企業に」などと述べた(別掲)。
 最後は特販店を代表し西坂農機の西坂社長が挨拶(別掲)。「特販店の事例発表には学ぶものが多く、特販店のあるべき姿を見せてもらった」などと感想も述べた。

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