農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

ヤンマーホールディングスのグループ会社であるヤンマーパワーテクノロジーは４月７日からドイツ・ミュンヘンで開催される「ｂａｕｍａ２０２５（国際建設機械見本市）」に出展する。
　今回の展示会では「ＥＮＥＲＧＹ ＤＩＶＥＲＳＩＴＹ，ＹＯＵＲ ＳＯＬＵＴＩＯＮ ＰＡＲＴＮＥＲ」をテーマに、ｅ―Ｐｏｗｅｒｔｒａｉｎシステム（電動パワートレイン）を発表し、産業用水素エンジンのコンセプトモデルも公開するなど、産業用機械の脱炭素化をサポートする包括的なソリューションを提案する。
【展示内容】▽ｅ―Ｐｏｗｅｒｔｒａｉｎ＝ホイールローダーのモックアップに搭載し展示▽高エネルギー密度バッテリーパック＝リチウムイオン技術を採用し、コスト効率を重視した標準パック。クラス最高レベルの高いエネルギー密度を誇り、柔軟な電圧と容量の構成が可能なデザインが特徴▽カスタムバッテリーパック＝高エネルギー密度バッテリーパック同様にリチウムイオン技術を採用し、顧客の特定のニーズに応じ、最適なソリューション提供が可能。電圧、容量、形状、取り付けオプションなど、柔軟な選択肢を提供する。
　▽クリーンガスエンジン＝４ＴＮ88Ｇは、産業用機械向けに開発され、低燃費・高信頼性・コンパクト設計を実現した。従来のガスエンジンと比較し、４ＴＮ88Ｇではエンジン全体をコンパクトに設計。ディーゼルエンジンとの互換性を維持しながら、より効率的な燃焼を実現している。また、ガス燃料の特性を活かし、ＣＯ２排出量を抑えつつ、長時間の安定稼働が可能な仕様となっている。
　▽産業用水素エンジン＝最新のディーゼルエンジン「４ＴＮ１０１」（排気量3.8ℓ）をベースにした水素エンジン仕様及びＹＤＧ５５００（排気量0.4ℓ）をベースにした水素エンジン発電機を展示する。既存のエンジン設計を大きく変えることなく、水素燃料に適応できる。