福岡九州クボタ、令和7年度社員総決起大会を開催
福岡九州クボタ=久保雄司社長、福岡市南区野間=は2月6日、福岡国際会議場において、「令和7年度福岡九州クボタ社員総決起大会」を開催した。パーパスなどを基軸とした事業展開を強調し、全てのステークホルダーが幸福を感じることを使命とした取り組みを説明。改革・革新へと大きく踏み込んでいく姿勢を示した。また表彰が行われ、功績が称えられた。
冒頭、社歌斉唱、大会スローガン唱和の後、久保社長が登壇。「今年をこれまで行ってきたことの集大成の年にしたい」と述べ、昨年創業60周年を迎えた同社の基軸となる存在意義などを再確認。パーパスは〝つくるひと、つくるもの、食へのストーリーを豊かにします。〟、ミッションは〝未来農業への挑戦~『総』Happy~〟。全てのステークホルダーが幸福を感じる会社になることが我々の使命・役割だとし、そのための取り組みを7つの項目に沿って説明した。「まずは安全とコンプライアンス。全てにおいてこれに優先されるものはない。担い手対応力強化ではKSAS利用の充実や6カ所になったRTK基地局を活用し、スマート農機の推進を図って頂きたい」。またアフターマーケット市場での事業拡大、体質強化(生産性向上)、働き方改革では「個人対応からチーム営業への脱却、人事制度・評価制度では今後も魅力ある会社であるために新しい制度を取り入れる」。その他、売上・利益目標の達成などについて語り、「『総』Happyでいきたい」と想いを伝えた。
その後、来賓を代表してクボタの鶴田慎哉エグゼクティブオフィサー農機国内本部長がクボタグループの新しい取り組みを説明。「スマートでは、RTK基準局を設置し、スマート農機の環境整備に努め、グリーンについてはKSASを基盤に高精度な肥料散布の実現を進める。イノベーションについてはRAKUtAを推進。グループの強みを最大限に発揮して、日本農業の明るい未来を共に作り上げていこう」と志を高く掲げた。
続いて各本部から、大橋健太郎代表取締役副社長(営業本部)、石橋健吾取締役(サービス本部)、永野義憲執行役員(企画本部)、新谷千秋取締役(管理本部)がそれぞれ登壇し方針を説明した。
その中で、大橋副社長は「営業拠点において『最幸』のチームづくりによるパフォーマンスの向上を図り、決めたこと、決められたことはスピードをもって即実行に移すことで、改革・革新の大きな一歩を踏み出す」とし、パーパス等の重視や重点営業施策を説明。ICT農機の市場拡大、秋商戦の取り組み、中山間地などでの米生産の維持、新規事業の取り組みなどについて述べた。また日々の活動方針として、ゴール、プロセス、学びを共有し、「『最幸』なチームづくりのために有言〝即〟実行をお願いしたい」と呼びかけた。
方針説明の後は、昨年の活動、実績に対する表彰を実施。最優秀営業所賞は白石営業所、特別優秀営業所は豊前営業所、佐賀中央アグリテクノセンターが受賞。その後も最優秀営業技術員、最優秀サービス技術員などの功績が称えられた。
最後に受賞者代表として白石営業所の古田強所長が登壇し「パーパスを胸に挑戦を続け、必ず特別優秀ディーラー賞を獲得する」と決意を述べ、それに対し久保社長が「会社の発展が、地域社会、地域農業への貢献になる」と、目標達成への邁進を強く促した。