山本製作所 「ぷらしる」も一役 長崎で海岸大掃除に参加

山本製作所=山本丈実代表取締役、本社:山形県天童市=は、昨年の12月15日、長崎県長崎市の樫山広浦海岸で実施された「年末海岸大清掃」に参加し、プラスチック材質判別装置「ぷらしる」を使ったワークショップを開催した。
この清掃活動は、ボランティア団体「長崎Coastal Debris Guard」が主催するもので、毎月1回、長崎市三重地区から外海地区にかけての海岸で清掃を行い、回収したゴミを分別・洗浄した後、地元の再生事業者と協力して再生資源化を推進している。
同社が「年末海岸大清掃」に参加したのは、同団体の代表である熊川氏から、プラスチック材質判別装置「ぷらしる」について、問い合わせがあったことがきっかけだった。長崎県は、島の数(600カ所)が全国1位で、海岸線総延長は北海道に次ぐ第2位(約4200㎞)。日本最西端に位置し、海流の影響を受けて漂着ゴミの被害が注目されるエリアだ。長崎県が抱える海洋プラスチック問題を肌で感じることが今後のプラスチック選別技術の開発に役立つと考え、同社の技術者や営業担当者は、清掃活動への参加を決めた。また熊川氏から「単なる『ごみ拾い』で終わらせたくない」との提案をうけ、リサイクルに関するワークショップを開催することになった。
活動当日は、午前中に海岸清掃を行い、午後からはプラスチックごみをポリエチレンやポリプロピレンなど材質ごとに分けるワークショップを実施した。プラスチックごみは見た目や手触りだけでは材質の判別が難しいが、同社が開発したプラスチック材質判別装置「ぷらしる」を使うことで、誰でも簡単に、かつ同じ基準で材質を判別できることを体験した。
参加者からは、「楽しかった」「プラスチックごみには多くの種類があることを実感した」といった感想が寄せられた。