山本製作所 ライスセンターツアーVol.22 低コスト×省力化求めた 福岡県京都郡のMHK FARM

山本製作所=山本丈実社長、本社:山形県天童市=は、生産者がより良いライスセンターを作るヒントにして欲しいとの思いで、ユーザーに取材し、施設の勘所を紹介する「ライスセンターツアー」をYouTube配信している。今回、紹介するMHK FARMはVol.22(8月7日から配信)。
福岡県京都郡(みやこぐん)みやこ町のMHK FARMは水稲面積22ha。新設した施設は、乾燥機は60石×3台、放冷タンクは2台、籾摺機は6インチ1台など。昨年秋、中古の大型倉庫を購入し「低コスト×省人化」にこだわった乾燥施設が完成した。同YouTubeでは、このこだわりのポイントを紹介した。
籾はフォークリフトでグレンバッグホルダーから移動式の米用荷受ホッパ「BHL―7」(標準タイプ)に。MHK FARMの調製施設の1つ目のポイントは、この「BHL―7」の導入だ。同機は張り込む乾燥機に合わせて移動可能なため固定式のコンベアを設置するよりもコストを抑制できる。
※BHLシリーズは米・麦・大豆・そば・子実コーンなど穀物全体に使用できるタイプもある。
荷受ホッパBHLからシュートで前張込ホッパ(オプション)で乾燥機に籾を張り込む。
2つ目のポイントは、昨秋導入した山本のBILDシリーズ乾燥機「HD―VNR3」。BUILD乾燥機は業界初のAIを搭載し〝おまかせ乾燥(乾燥機が検知した水分ムラに合わせて、乾燥機が自動で最適な運転を行い誰でもベストな仕上げ)〟等様々なモードがあり高品質米仕上げができる。乾燥機の隣には放冷タンク「CTタンク」。
3つ目のポイントは、乾燥機3台の前に斜めに配置されたシュート(3台の乾燥機に連結)。乾燥機から排出した米をこのシュートにより自然落下式で次工程に送る(搬送機器の導入コストを低減、また動力不要でランニングコストも抑制)。乾燥機60石なら、3台までこのシュートで対応可能(傾斜角度の点で。80石ならもう少し多台数でも可能)。※これについてはメーカー、販売店に相談。
このシュートで籾は中継用のホッパへ(設置スペースの関係でコンパクトタイプのBHL―7C。搬送能力は標準型、ワイド型と同じ)。
ホッパから放冷タンク(CTタンク、乾燥機1基分6t用の容量)へ。
4つ目のポイントがこのCTタンクの採用。昇降機付きで排出口が上部にあるため、シュートなどで後工程に接続しやすくコストを抑えやすい。
次に2台の乾籾用粗選機(処理能力3.5t/台)に直接搬送。籾摺機「RX―6000」の能力(6インチ、3t)に合わせ2台にしている。余裕を持たせた流量で籾摺りも高品質になる。次に石抜機(同3t)→米選機(玄米で同同)→色彩選別機(同同3.5t)→フレコン・個袋計量機「YFC―1400」。ポイントは能力に合わせたこのような合理的な機器の選択。
また、もう1つのポイントは、乾燥機の燃料を、集中配管ではなく個別燃料タンク(オプション)式にしたこと。屋外に大きなタンクを置き配管する工事が不要になる(ただし燃料補給の人手は必要)。これらは、個々のオーナーの考え方、施設の条件により柔軟に判断。
集塵室・籾殻庫には乾燥機3台と放冷タンク2台分の排気ダクトと籾殻ダクト、粒選別機からのダクト。風力自然ダンパーも装備。
【オーナーの声】これまで施設を持たずに調製作業は委託だったが、思い通りの作業とはいかなかった。中古倉庫を購入し建てたこの施設・設備は、低コストで高品質仕上げができる。また力仕事を極力なくすことができ一人作業も可能で、その点でも満足している。今後も規模拡大に合わせて機械を増設していきたい。
◇
山本製作所のホームページに「ライスセンターNAVI」がオープン。ライスセンターの新設・改善の事例集、製品情報などが掲載されている。
福岡県京都郡(みやこぐん)みやこ町のMHK FARMは水稲面積22ha。新設した施設は、乾燥機は60石×3台、放冷タンクは2台、籾摺機は6インチ1台など。昨年秋、中古の大型倉庫を購入し「低コスト×省人化」にこだわった乾燥施設が完成した。同YouTubeでは、このこだわりのポイントを紹介した。
籾はフォークリフトでグレンバッグホルダーから移動式の米用荷受ホッパ「BHL―7」(標準タイプ)に。MHK FARMの調製施設の1つ目のポイントは、この「BHL―7」の導入だ。同機は張り込む乾燥機に合わせて移動可能なため固定式のコンベアを設置するよりもコストを抑制できる。
※BHLシリーズは米・麦・大豆・そば・子実コーンなど穀物全体に使用できるタイプもある。
荷受ホッパBHLからシュートで前張込ホッパ(オプション)で乾燥機に籾を張り込む。
2つ目のポイントは、昨秋導入した山本のBILDシリーズ乾燥機「HD―VNR3」。BUILD乾燥機は業界初のAIを搭載し〝おまかせ乾燥(乾燥機が検知した水分ムラに合わせて、乾燥機が自動で最適な運転を行い誰でもベストな仕上げ)〟等様々なモードがあり高品質米仕上げができる。乾燥機の隣には放冷タンク「CTタンク」。
3つ目のポイントは、乾燥機3台の前に斜めに配置されたシュート(3台の乾燥機に連結)。乾燥機から排出した米をこのシュートにより自然落下式で次工程に送る(搬送機器の導入コストを低減、また動力不要でランニングコストも抑制)。乾燥機60石なら、3台までこのシュートで対応可能(傾斜角度の点で。80石ならもう少し多台数でも可能)。※これについてはメーカー、販売店に相談。
このシュートで籾は中継用のホッパへ(設置スペースの関係でコンパクトタイプのBHL―7C。搬送能力は標準型、ワイド型と同じ)。
ホッパから放冷タンク(CTタンク、乾燥機1基分6t用の容量)へ。
4つ目のポイントがこのCTタンクの採用。昇降機付きで排出口が上部にあるため、シュートなどで後工程に接続しやすくコストを抑えやすい。
次に2台の乾籾用粗選機(処理能力3.5t/台)に直接搬送。籾摺機「RX―6000」の能力(6インチ、3t)に合わせ2台にしている。余裕を持たせた流量で籾摺りも高品質になる。次に石抜機(同3t)→米選機(玄米で同同)→色彩選別機(同同3.5t)→フレコン・個袋計量機「YFC―1400」。ポイントは能力に合わせたこのような合理的な機器の選択。
また、もう1つのポイントは、乾燥機の燃料を、集中配管ではなく個別燃料タンク(オプション)式にしたこと。屋外に大きなタンクを置き配管する工事が不要になる(ただし燃料補給の人手は必要)。これらは、個々のオーナーの考え方、施設の条件により柔軟に判断。
集塵室・籾殻庫には乾燥機3台と放冷タンク2台分の排気ダクトと籾殻ダクト、粒選別機からのダクト。風力自然ダンパーも装備。
【オーナーの声】これまで施設を持たずに調製作業は委託だったが、思い通りの作業とはいかなかった。中古倉庫を購入し建てたこの施設・設備は、低コストで高品質仕上げができる。また力仕事を極力なくすことができ一人作業も可能で、その点でも満足している。今後も規模拡大に合わせて機械を増設していきたい。
◇
山本製作所のホームページに「ライスセンターNAVI」がオープン。ライスセンターの新設・改善の事例集、製品情報などが掲載されている。