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1台2役の最新高所作業機 運搬や格納時の利便性向上 手動で2段階、960㎜のブーム伸縮 フジイコーポレーション

1台2役の最新高所作業機 運搬や格納時の利便性向上 手動で2段階、960㎜のブーム伸縮 フジイコーポレーション

 フジイコーポレーション=藤井大介社長、新潟県燕市小池285=が昨年発売したエンジン式の高所作業機HC350MMが注目を集めている。手動で2段階、960㎜のブーム伸縮を可能とし、果樹園において、剪定から収穫まで、幅広い作業を1台でこなせる高い汎用性を持たせ、運搬や格納時の利便性を高めた仕様となっている。

  高所作業機は樹種や対象によりサイズが異なるが、さくらんぼ等の樹高のある作物で、より広範囲な作業を行う場合は3.5mが主流となっている。片や、倭(わい)化栽培など低樹高の作業体系では2.5mタイプが活用されており、幅広い作業を1台で実現できないかと開発を進め、昨年発売したのがガソリンエンジンタイプの高所作業機HC350MM。ブームを伸ばして使えば3.5mになり、縮めて使えば2.6mと1台で2役の作業を実現。収縮して使用すれば小回りが効き、ほ場内での作業もしやすく、移動も安全に行うことができる。
 エンジン出力は6.3‌PSとクラス最大で、低速時も余裕を持って作業が可能。180㎜のワイドクローラを採用。ウェイトも標準装備してワイドクローラとの組み合わせにより、機体安定性を向上させている。ブームの旋回角度は標準で左右各27度を実現。余裕のある振り幅にしたことで剪定や適果など各種作業を楽に効率的に進められるように設計している。
 そのブームは足元のペダルで上下・左右と自在に移動させることが可能。また、移動したい方向が目視で分かるように八角形ペダルを採用している。ゴンドラ内には折り畳みフラットシートを標準装備。これにより広い作業スペースを確保し、小休憩することもできる。
 こうした操作性や快適性と共に安全性を追求しているのがフジイの高所作業機。エンジンの誤始動を防ぐ始動安全装置や、誤操作を防止する走行クラッチ装置だけでなく、走行速度制御装置、昇降シリンダロック装置、ブーム誤操作防止のペダルガードなどの安全機構をフル装備。ゴンドラの開閉ハンドルも安心の2重ロック構造。この他、コンテナ台や着座シート、保管用シートカバー、ウェイトを標準装備。注意喚起や合図用の警告ホーンもオプションで用意している。
 果樹作業は未だ人的作業が多いだけに狭い場所も樹枝を傷めず進入して幅広い作業に活用でき、身体の負担軽減と作業時間の短縮、安全性向上にも役立つ同機に注目したい。
【主な仕様】▽全長:2405㎜▽全幅:1300㎜▽全高:1590㎜▽質量:560㎏▽最大積載能力:100㎏▽床面地上高:300~3540㎜▽移動範囲・外幅:3450㎜(ブーム水平、作業台外幅)▽変速段数:前進1段・後進1段▽小売価格:税込142万6700円。

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