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BS分野で協業へ アリスタと サカタのタネ「ギャクシー」発売 

BS分野で協業へ アリスタと サカタのタネ「ギャクシー」発売 
種苗メーカーのサカタのタネ(坂田宏社長、神奈川県横浜市)と農薬メーカーのアリスタライフサイエンス(東京都中央区、カノウダニエルケンジ社長)は、異常気象を背景に市場の拡大が見込まれるバイオスティミュラント(以下、BS)分野で協業すると発表した。6日、協業の第1弾として、海藻由来のBS「GAXY」(ギャクシー)を国内で発売。都内で発表会を開催し、農薬との混用が可能であることやドローン散布にも向いているなど、作業効率の良さをアピールした。
 BSとは、植物生理に作用し、高温乾燥・低温など環境ストレス耐性、栄養吸収、代謝の促進、光合成活性化などに寄与する資材だ。近年、異常気象による農作物の収量低下などを背景に、世界的に利用が拡大しており、市場規模は約3650億円とも推定される。日本でも農林水産省「みどりの食料システム戦略」に明記されるなど認知が広がっている。
 一方、農薬や肥料と比べて新しい資材であるBSが普及するには、その効果はもちろん、散布労力やコストの軽減が求められる。アリスタ社の試験では、「GAXY」は多くの農薬と混用できることが確認されている。「GAXY」の原料である海藻抽出物GA142は、不純物の除去に成功したことによりゲル化沈殿の問題が生じにくく、海藻系BSの中では粘度が低いためドローンでの散布にも向いている。他社商品と比べ少量(希釈倍率葉面散布5000~10000倍)で効果を発揮するため、コストパフォーマンスにも優れる。
 日本の農業現場では猛暑や日照不足、肥料価格の高騰など、さまざまな課題がある。「GAXY」は水分や養分吸収の改善による高温乾燥、塩害などのストレス耐性向上、光合成能力のサポート、内生ポリアミン生成による花芽誘導および果実の肥大均一化など、生産者の課題に対し広く活用できる。特に、高温環境で吸収が阻害されやすいホウ素やカルシウムの吸収効率改善に期待でき、肥料と併せて施用することで、高温障害(ホウ素欠乏、カルシウム欠乏など)の改善に寄与すると期待される。
 使用方法は、葉面散布で5000~10000倍、無人航空機散布が8~16倍、土壌灌注が1000~2000倍。価格は1ℓ2万6400円(税込)。販売ルートは、全国の種苗店、農業資材店、JAなど。
 記者会見で、坂田社長は「アリスタが持つ豊富なBSの知見と実績、わが社が長年培ってきたノウハウを組み合わせ、過酷な気象条件下でも生産者が安定的に作物を栽培できるようサポ―トをしていく」と述べた。また、カノウダニエル社長は「ギャクシーは、高温など作物が受ける様々なストレスに対して非常に効果的だ。現地圃場や研究施設での試験でも効果が実証されており、費用対効果の高さは他に類をみない」と期待を表した。

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