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クボタ KSASに新機能 日本農薬のAI病害虫雑草診断

クボタ(北尾裕一社長、大阪市浪速区)は、営農支援システム「KSAS(Kubota Smart Agri System)」にAIで病害虫や雑草の種類を診断する機能を無料で追加し、5月15日に公開した。新機能の「KSAS病害虫・雑草AI診断」は日本農薬(岩田浩幸社長、東京都中央区)が提供するAIを使用し、スマートフォンのカメラで撮影した写真から農作物に被害を及ぼす病害虫や雑草の種類を自動で診断する。診断結果のデータは「KSAS」上でほ場単位で保存できるので、記録作業の省力化に加え、ほ場ごとの病害虫雑草発生状況の分析や経年比較などへの活用が期待できる。
 クボタは、今後も社外パートナーとの連携を進め、営農支援システム「KSAS」の機能を拡充し、スマート農業の推進を推進する。
【背景と目的】日本国内では、高齢化や後継者不足により農業従事者の人手不足が深刻化しており、次世代への経験や知識の伝承が難しくなってきている。そのため、経験の浅い農業従事者でも取り組みやすいAIやIoTなどの先端技術を活用したスマート農業への期待がより高まっている。クボタは、サービスを提供する営農支援システム「KSAS」の利便性の向上をめざし、KSASの追加機能や他社製営農関連コンテンツ等を取得できる「KSAS Marketplace」の開設、他社システムとデータ連携するためのAPIの提供など、社外との連携にも積極的に取り組んでいる。
 このほど「KSAS Marketplace」で提供する他社開発機能の第一弾となる「KSAS病害虫・雑草AI診断」には、幅広い病害虫や雑草の診断に対応していることで定評のある日本農薬のスマートフォン用アプリ「レイミーのAI病害虫雑草診断」のAPIを使用している。
 スマートフォンのカメラで病害虫や雑草の写真を撮影し、アップロードするだけで農作物に被害を及ぼす病害虫や雑草をAIが診断するので、経験の浅い農業従事者でも簡単に使用できる。また、診断結果のデータはほ場に紐づいた日誌として「KSAS」上に保存できるため、ほ場ごとの病害虫と雑草の発生状況の振り返りや当面の対応検討だけでなく、次年度の病害虫や雑草の防除計画などにも役立てることができる。さらに、被害が多発している場合などには、近隣やJAなどの関係者に発生状況や場所といった具体的な情報を共有し注意喚起するといった使い方も期待できる。
【「KSAS病害虫・雑草AI診断」の概要】▽利用者=KSAS営農コース会員▽サービス開始日=2024年5月15日▽利用料金無料(KSAS営農コース月額利用料が必要)▽機能=病害虫や雑草の発生状況などを撮影し、アプリ上にアップロードすることでAIが病害虫や雑草の種類を診断。

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