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南東北クボタ スマートグリーンフェア福島 2日間で1820軒来場 スマート農機試乗と実演

南東北クボタ スマートグリーンフェア福島 2日間で1820軒来場 スマート農機試乗と実演

  南東北クボタ=矢部建社長、宮城県名取市田高字原182―1=は3月22・23日、福島県郡山市郊外にある郡山カルチャーパーク駐車場で「クボタスマートグリーンフェア福島2024」を開催した。会場には300点を超える最新農機が集結。軸となったスマート農機は実際に動く姿を披露して来場者の目を引き付けていた。

 福島県内の30拠点合同で〝「スマート農機はクボタ」を実際に体感してもらう〟をテーマに開催した今回、2日間で動員目標1700軒を超える1820軒が来場した。
 福島県では水稲が主に栽培されているが、近年は畑作への関心も高まっている。そこで今回は最新のトラクタ、田植機、コンバインの展示のほかにも、畑作関連機械が多く展示された。また、野菜作作業体験コーナーでは、玉ねぎやほうれんそう、ブロッコリーなどの関連機械の展示ならびに実演、ラジコン草刈機体験コーナーでは、豊富なラインアップを展示した。
 他にも、整備が行き届いていなかったトラクタのパーツを展示して安全への啓蒙を図る点検整備コーナーなどの幅広いコーナーを用意。約70社の協賛農機メーカーも防除機や苗箱洗浄機、苗箱並べ機、代かき機、あぜぬり機といった春作業向け機械を展示。来場者が担当スタッフの説明に耳を傾けていた。
 実際にお客様と対面して機械を見ながら提案を行うことが今回の展示会の狙い、と大木勝治執行役員。「市場状況は良いとは言えない中、お客様と会話を持つきっかけ作りの場になれば。その中心に据えるのがスマート農機。今年4月から県が対策として県全域をカバーするRTK基地局の設置を発表した。福島県全域で考えるとスマート農機の利用率はまだ低いが、これを機に関心が高まることを期待している」と述べた。矢部社長も「スマート農機はこれからの農業に役立つ。試乗と実演の両方を体感して良さを理解していただきたい」と強調した。
 そうしたスマート農機については、今年新発売した直進キープ機能を備えたGSコンバインを初披露するなど充実した製品を展示。GS製品では試乗コーナーで作業を楽にする直進機能を来場者に体感してもらっていた。クボタのロボット農機・アグリロボシリーズは、展示に加え田植機のデモを実施。直進するだけでなくほ場の形状を把握して自動で植付けまで行うなどの特長を説明した。また、3月に発売したタンク容量20ℓの新型農業用ドローンT25Kも散布デモを通じて進化した安全機能や操作機能を説明した。
 加えて、今回は中干し期間の延長による温室効果ガス削減量をクレジット化する「J―クレジット支援サービス」を強くアピール。KSASを活用することで手続きが簡単に行えることを説明し、来場者は高い関心を示していた。
 地元で60町歩以上の面積で水稲を行っている農家は「KSASを活用しているので、聞きに来た。今は肥料代などが上がって大変なので少しでもJ―クレジットで資金の足しになれば、導入を検討したい」と前向きに考えていた。

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