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卓越した生産技術 麦作共励会表彰式 労働時間半分で安定生産

卓越した生産技術 麦作共励会表彰式 労働時間半分で安定生産
令和5年度全国麦作共励会中央表彰式(主催:JA全中、全国米麦改良協会)が2月29日、東京都千代田区のホテルルポール麹町で開催された。
 全国米麦改良協会の渡辺好明会長は、「受賞する皆様は、需要に沿った品種の作付はもちろん、規模の拡大、作業の集約化の努力に加え、スマート農業を積極的に取り入れ、創意工夫や卓越した生産技術により、品質・生産性の向上に着実な成果を上げている。全国の麦作農家、麦作集団の模範として、わが国麦作の振興を先導してくれるようお願いする」と述べた。
 また、来賓の舞立昇治・農水大臣政務官は「受賞された皆様は、先進的な営農技術やスマート農業導入などの取組を始め、農地の集積による農作業の効率化、消費者向けの農業イベントの開催や6次産業化による地産地消への貢献など、数々の素晴らしい取組をしている。このような取組が広く普及し、国産麦の生産拡大、ひいては食料安全保障の確立に繋がることを期待している」と、坂本哲志農相の祝辞を代読。全国農業会議所の國井正幸会長は、「私ども農業委員会系統組織は、受賞した皆様のような地域の担い手を明確にし、存分に経営展開できるよう、農地の利用集積・集約化をこれまで以上に推進し、麦作経営を始めとする土地利用型農業の振興・発展に寄与していく」と述べた。
 令和5年度全国麦作共励会各賞受賞者は次の通り。敬称略。
【農家の部】▽農水大臣賞=松﨑治久(㈱百笑屋、福岡県糸島市)▽全国米麦改良協会会長賞=岩瀬紀昭・岩瀬瑞子(北海道河東郡上士幌町)▽JA全中会長賞=河野昌博(愛媛県西予市)▽JA全農会長賞=磯部有哉(㈱のばライスセンター、愛知県額田郡幸田町)▽日本農業新聞会長賞=北次聖(㈲北次農場、石川県能美郡川北町)。
【集団の部】▽農水大臣賞=中札内村農業協同組合麦豆事業部会(北海道河西郡中札内村)▽全国米麦改良協会会長賞=中谷農事組合法人(兵庫県豊岡市)▽同=農事組合法人今津の里(福岡県築上郡築上町)▽JA全中会長賞=志和もち姫生産集団(岩手県紫波郡紫波町)▽JA全農会長賞=農事組合法人稲荷(群馬県伊勢崎市)▽日本農業新聞会長賞=農事組合法人石束・不動寺原(山口県山陽小野田市)。
 最後に受賞者を代表して、農家の部農水大臣賞の松﨑治久氏が、「私どもは、消費者、実需者の皆様に信頼される農産物を安定的に生産することが農業者の責務であり、同時に経営の安定を図り、地域農業と農地を守り、次世代に繋げることが使命であると考えている。受賞者一同、更に努力を重ね、高品質な麦の安定生産と日本の国土保全に邁進する」と述べた。
 松﨑氏は、5年産小麦「ちくしW2号」の単収がいずれも地域JA平均を3割ほど上回っており、労働時間も10a当たり約3時間と県平均5・7時間の半分。基本技術の励行による安定した麦生産のほか、スマート農業技術の導入、地域畜産農家との耕畜連携、6次産業化による新商品開発など先進的な取組も実践し、地域の青年労働者の牽引役として活動していることが高く評価された。

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