農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

　丸山製作所＝内山剛治社長、東京都千代田区内神田３―４―15＝は、除塩・除油に有効なＭＵＦＢ（マルヤマウルトラファインバブル生成技術）温水洗浄機「ＵＰ０８１４Ｈ」を開発。今年４月の発売にむけ先行受注を開始した。同機は温水のウルトラファインバブルによる高い洗浄力と結晶融解効果で、融雪剤や沿岸部の除塩、油汚れの洗浄などに効果を発揮する。

　丸山製作所のマルヤマウルトラファインバブルは、１０００分の１㎜の微細な泡が極めて小さい隙間に入り込み、自己加圧効果による30気圧もの内部気圧で超高圧の爆発力を生じさせる。すでに多くの洗浄や除菌の現場、農業用途など幅広く活用されている。
　今回開発したＵＰ０８１４Ｈは、同社のウルトラファインバブル発生装置（ＭＵＦＢ）を搭載した温水洗浄機で、ウルトラファインバブル水を最高80℃の温水・最高圧力８‌MPaの高圧で噴射することが可能となっている。ＭＵＦＢの微細な泡が汚れを引き剥がし、マイナス帯電特性で汚れに吸着し浮かせることで、高い洗浄力を発揮し、さまざまな場面での活用が期待される。
　ＵＰ０８１４Ｈの主な特長は次の通り。
　①60℃のウルトラファインバブル温水を使用することで、通常の80℃の温水と同等の除塩効果を発揮する。同社の塩分濃度測定結果では水道水での洗浄より塩分濃度21％低減させることを実証（洗浄前塩分濃度約１１００ＰＰＭ（洗浄時間10秒））。
　②従来の80℃の温水での洗浄に比べ、80℃のウルトラファインバブル温水では作業時間が３分の２に削減するため使用水量とＣＯ２も削減。
　③水温を80℃から60℃に下げることで燃料コストとＣＯ２を削減しＳＤＧｓにも貢献。１日３時間の洗車なら１カ月で約１００ℓの燃料使用量を削減させ、１ℓ１１２円の場合では月平均１万１２００円の削減効果が期待できるほか、燃料使用時のＣＯ２を30％削減させ、ＳＤＧｓにも貢献する。
【ＵＰ０８１４Ｈの主な仕様】▽寸法＝全長６５６×全幅６０５×全高１０３０㎜▽質量＝１１５㎏▽吐出圧力＝３～８‌MPa▽電源＝三相ＡＣ２００Ｖ▽電源コード＝２ｓｑ５ｍ▽モータ出力＝2.2‌kW▽温水温度＝常温～最高80℃▽使用燃料＝白灯油▽燃料タンク＝22ℓ▽凍結防止装置＝凍結防止オートヒーター（ポンプ凍結保護用）▽付属品＝洗浄ガン、洗浄ホース８分の３×10ｍ▽希望小売価格＝50‌Hzと60‌Hz共に税込１３２万円。