MSK農機 NEC研究成果発表 可変施肥作業に同社製品

エム・エス・ケー農業機械=髙畑年伸社長、北海道恵庭市戸磯193―8=の製品が活用された可変施肥の研究成果が学会で発表された。日本電気(以下、NEC)による光学衛星を利用した可変施肥に関する研究成果として「システム農学会2023年度大会in広島」で発表されたもので、今回の研究に活用された農業ICTプラットフォーム「CropScope」の国内での商用提供に関してNECとパートナー契約を締結している。
発表題目は「光学衛星による可変基肥適地評価と馬鈴薯の施肥最適化の実現」。今回の研究は北海道にある藤本農場の藤本猛氏の馬鈴薯圃場で行われ、可変施肥作業には同社が取り扱うTOPCONガイダンスシステム、KUHNファテライザースプレッダー「AXIS」が活用された。
研究では衛星による土壌窒素量データをもとに可変施肥を行った区画と、定量施肥を行った区画での馬鈴薯収穫量の調査が行われ、可変施肥を行った可変区では施肥量を維持したまま収穫量が9.4%増加するという結果が得られた。また、土壌窒素量が低いエリアへの増肥はNDVIと収穫量の改善に繋がり、高いエリアでは減肥をしたが収穫量が維持されるという結果も得られた。
同社ではこれらの研究や実証実験をもとに開発が進められたNECの農業ICTプラットフォーム「CropScope」を提供しており、CropScopeでは作物の生育や土壌の窒素含有量を可視化したデータに基づいて、エリアごとの施肥量調整を行うための可変施肥マップの作成が可能。今後もNECとの協業を通してCropScopeを活用した、施肥に留まらない、播種・防除等の農作業の効率化・生産性向上に資する取り組みを目指していくこととしている。
発表題目は「光学衛星による可変基肥適地評価と馬鈴薯の施肥最適化の実現」。今回の研究は北海道にある藤本農場の藤本猛氏の馬鈴薯圃場で行われ、可変施肥作業には同社が取り扱うTOPCONガイダンスシステム、KUHNファテライザースプレッダー「AXIS」が活用された。
研究では衛星による土壌窒素量データをもとに可変施肥を行った区画と、定量施肥を行った区画での馬鈴薯収穫量の調査が行われ、可変施肥を行った可変区では施肥量を維持したまま収穫量が9.4%増加するという結果が得られた。また、土壌窒素量が低いエリアへの増肥はNDVIと収穫量の改善に繋がり、高いエリアでは減肥をしたが収穫量が維持されるという結果も得られた。
同社ではこれらの研究や実証実験をもとに開発が進められたNECの農業ICTプラットフォーム「CropScope」を提供しており、CropScopeでは作物の生育や土壌の窒素含有量を可視化したデータに基づいて、エリアごとの施肥量調整を行うための可変施肥マップの作成が可能。今後もNECとの協業を通してCropScopeを活用した、施肥に留まらない、播種・防除等の農作業の効率化・生産性向上に資する取り組みを目指していくこととしている。