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24年度やまびこジャパン新製品 進化した新機能搭載 作業の効率化・省力化提案

24年度やまびこジャパン新製品 進化した新機能搭載 作業の効率化・省力化提案

 写真説明 共立乗用鶏舎スプレーヤ

 

やまびこジャパン=篠原修社長、東京都青梅市末広町1―7―2=は先月、「2024年度やまびこ地区別代理店会議」を4年ぶりに開催した。全国6地区353店舗が出席した中で来シーズンに向けた新商品を展示。AVS搭載刈払機やエレクトロニックコントロール搭載チェンソーなど進化した機能を携えた新製品と共に開発中のコンセプトモデルを紹介する。

【肩掛式刈払機】新機構のワンウェイクラッチ(AVS)を搭載した排気量22・8㎤の共立SRE2431シリーズと新ダイワRA3123シリーズ、同25・4㎤の共立SRE2731シリーズと新ダイワRA3126シリーズ。山用モデルでは同25・4㎤の共立SRE2731Pを新発売。
 従来機に比べて防振性が向上。また、優れた加速性能と評価を得ていた加速性能も向上。特に山林の下草刈り作業でお馴染みの反発トリガーでは、加速と減速を繰り返すスロットルワークにおいて、従来機では減速時にクラッチが繋がっていた状態のために刈刃回転が大きく減速していたが、新型機は減速時のクラッチ動力がオフとなるため刈刃の回転速度の低下が少なく加速時の刈刃の回転速度も速い状態のために再加速性に優れ、更なる作業効率の向上に貢献する。共立モデルではスタンダードモデルと+15㎝と+30㎝長いロング操作桿モデルをラインアップ。
 税込希望小売価格は7万400円~で、発売時期は2023年12月。
【背負式刈払機】こちらも新機構のワンウェイクラッチ(AVS)を搭載した共立RME3200LTと新ダイワRK3032―PT。共に30・5㎤の高出力エンジンを搭載。また、身体への負担が少なくなるよう背負フレームが一新。従来は肩掛けバンドにより肩で支えていたのに対して新型機では肩掛けバンド・腰バンド・背当てで支える構造のため肩への負担が少なくなり疲労が軽減。ホールド感もあるので動きやすく足場の悪い条件でも安定した作業を実現する。質量は9.3㎏。
 希望小売価格は10万4500円で、2024年春に発売。
【チェンソー】電子的にエネルギー供給量を補正する燃料電子補正システム「エレクトロニックコントロール」を搭載した排気量41・6㎤の共立CS410―EC、新ダイワE3041―EC。始動時の燃料被りがなく好評のオートチョーク機構をバージョンアップさせ、簡単にエンジン始動が行えることに加え、加速性能とアイドリング時の安定性を向上させたのがポイント。大径木処理や硬い木に最適。作業の効率化と求めやすい機種として提案する。本体乾燥質量は4.2㎏。
 希望小売価格は9万200円で、2023年12月に発売。
【バッテリーヘッジトリマ―】昨年発売した36Vヘッジトリマーに40㎝のショートブレードモデル エコーBHT310―40をラインアップに追加した。本体乾燥質量2.4㎏と軽量のため、機敏な剪定作業を実現。ブレードは3面研磨刃とプロテクターを併せ持ったタイプを採用。フロントハンドルとリアハンドルの両方を握ることで作動するWセーフティー機構を搭載して安全面にも配慮。また、回動式リアハンドルで裾刈りも楽な姿勢で行うことができる。作業者の負担も軽減。希望小売価格はバッテリー・充電器付きで3万6300円。2024年春に発売。
【ローンモア】庭の芝刈りや草刈りが気軽に行える36VエコーBLM310―35。本体乾燥質量は12・8㎏と軽量でコンパクト。操作はバッテリーを装着して刈刃回転レバーを握ると刈刃が回転するので、そのまま押すだけの簡単操作。付属の集草袋を装着すれば同時に集草作業も可能。刈幅350㎜、刈高は20~70㎜まで5段階で調整が可能。女性や高齢者、腰が悪く刈払機が扱いにくい人も簡単で安全に手押しで草刈りが行える。
 希望小売価格はバッテリー・充電器付属で5万8300円。2024年1月に発売。
【共立乗用鶏舎スプレーヤ】鶏舎の消毒作業でスピーディーな作業を実現。500ℓの大容量タンクを搭載し、鶏舎消毒剤にも強いポリエチレン素材を採用。最大吐出量は毎分65ℓの薬液ポンプと風量毎分225㎥の送風機の組み合わせ。腹下散布も行え360度全てをカバーし、鶏舎内を確実に消毒する。ノズルはやまびこオリジナルノズルを装着し、天井や壁までスムーズに消毒が可能。粒子を粗くしているので鶏舎内の照明による反射を少なくして視界不良を軽減。エアコンも装備し広い空間で快適作業が行えるキャビンを採用。電気基盤や配線コネクトはキャビン内に収めているので薬液による腐食を防止。足元に窓を設け左右の窓も大きくしたので視界性が良く、薄暗い鶏舎内でも運転がしやすくなっている。
 希望小売価格は設定中で2024年発売予定。
【バッテリーバンドソー】エコー50Vバッテリーシリーズに追加した新ダイワBRB120FV。産機商品へのDCシリーズ展開の第1歩モデル。バッテリーはチェンソーやブロワなどにも使用できる。バンドソーは電源確保のため作業場所が限定されていたが、バッテリー化することで電源のない場所でも使用可能にして作業効率向上に貢献。最大カット寸法は丸パイプ120㎜。1Pバッテリーあたりのカット数は約15カット(ランニング管100Φ)。2024年春に発売。
【共立自律走行ロボット草刈機コンセプトモデル】好評のラジコン草刈機RCM600の自動走行モデル。センサ構成はLiDAR(レーザー光を照射し、その反射光の情報をもとに対象物までの距離や方向を計測する技術)+カメラ。従来のラジコン操作に加えて、自ら位置情報を認識して設定したエリア内の自動走行を実現。これにより障害物も正しく認識して自動走行による安全な無人草刈りが可能。
【エコーロボティクスRTKGNSSコンセプトモデル】販売中のエコーロボティクスをバージョンアップさせたモデル。従来機は領域ワイヤーで区切られたエリアをランダムで走行していたが、同機はRTKGNSSにより4種類の衛星と2つの受信機から位置情報を取得。高精度なナビゲートによりワイヤの埋設を必要とせず、ロスの少ない直線的なパターンでの走行を実現。同モデルはロボット芝刈機TM―1000・2000、ロボット集球機RP―1200(全て仮称)の3モデル。より早く・より広く・より正確な作業可能にする。