ヤンマーHD 過去最高5288億円に 24年3月期中間連結決算
北米・欧州での建設機械・発電機を中心とした海外売上高が好調に推移
ヤンマーHD(山岡健人社長)は22日、2024年3月期中間連結決算と通期見通しを発表した。
売上高は5288億円(前年同期比9.3%増)、経常利益は443億円(同17・5%増)となった。特に北米・欧州での建設機械・発電機を中心とした海外売上高が好調に推移し、売上高・経常利益ともに過去最高を更新した。また、旺盛な海外市場での需要増加により、海外売上高比率は61・9%となった。
事業別では、産業用機械事業のうち、農業機械の国内市場においては、底堅い需要に支えられ、売上高は前年と同水準を確保。海外市場については、トルコ、ブラジル等の新興国市場における需要の開拓により、売上高は前年度を上回ることができた。
第3四半期以降については、グローバル経済の減速の影響により、同社を取り巻く事業環境が徐々に厳しさを増すことが懸念される。これらの状況を踏まえ、2023年6月22日に公表した当連結会計年度の業績見通しを、売上高は1兆600億円(従来見通し1兆800億円)、営業利益は500億円(同467億円)、経常利益は600億円(同500億円)に修正する。
業績の見通しの前提となる為替レートについては、1米ドル=140円、1ユーロ=150円を想定。また、業績予想は発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後の様々な要因によって予想数値と大きく異なる結果となる可能性がある。