ヤンマーアグリジャパン関東甲信越 ヤンマーアグリフェアin茨城 1800名が来場・体感
最先端のスマート農機を来場者に体感
ヤンマーアグリジャパン関東甲信越支社(杉山靖彦支社長)は、11月21、22日の2日間、茨城県稲敷郡阿見町のアグリソリューションセンター関東で、展示実演会「ヤンマーアグリフェア2023in茨城」を開催した。展示会を通じ、同社の最先端のスマート農機を来場者に体感してもらうことが目的。関連メーカーも36社参加し、1800人が来場した。
今回の展示会では、茨城県や千葉県北部などの、関東管内のユーザー向けに開催した。ICT農機やザルビオなど同社の取組を紹介しつつ、小規模農家向けには直進アシストを追加した「YT1シリーズ」を提案。さらに大規模農家向けには同社史上〝最大出力〟の138馬力モデルで圧倒的な力強さと速さで「高効率」な作業を実現する「YH7135」のPRに力を入れていた。
実演による商品説明コーナーでは直進アシストトラクタやロボット/オートトラクタを紹介。田植機は「YR8DA」で直進アシストや苗量アシスト、可変施肥などのサポート機能を説明。コンバインでは「YH6115」を動かしつつ、高精度な刈り取りを行え、5m間隔でほ場内の収量を見える化する収量マッピング機能を説明するなど、省力化や収量改善へのサポート機能を紹介し、見学者からは「ここまで進化したか」などと驚きの声が上がった。
今回は、ヤンマーグループとして建機、グローバルカスタマーサービス、クレジット、グリーンシステムなども参加。建機では先頃行われた林業機械展でも出展した建機を展示。グリーンシステムではトマトやイチゴ栽培での手間のかかる水管理を解決する「NSP栽培装置」や、糖度や果物のサイズを図る「連続選果機ひかり庵」を展示。
杉山支社長は「今回の展示会では、実演コーナーではICT農機に力を入れつつ、ザルビオのコーナーも用意した。また、ヤンマーグリーンシステムのコーナーでもイチゴやトマトの潅水装置を展示するなど、お客様に省力化を進めつつ、儲かってもらうためのヒントを提案できればとの考えから企画した。この展示会をきっかけに、年末商戦や来年の決算に向けて勢いをつけたい」と話した。
そのほか、45度まで対応できるラジコン草刈り機「YW500RC」を斜面を再現して実演したり、輸入トラクタのジョンディアの「JD6Rシリーズ」と高速作業機シリーズを出展した。また、農作業時の事故で半数を占めるのがトラクタの転倒であることから、転倒角度の体験コーナーも用意し、安全に作業するための啓発活動も行った。
直進アシストで手放しでもまっすぐ進むことを紹介
ラジコン草刈機「YW500RC」は斜面を再現し実演