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アグリテクニカ’23 過去最高の来場者を記録

アグリテクニカ’23 過去最高の来場者を記録

豊富なラインアップを披露したクボタブース

 

進化した農業機械が集結

 ドイツ農業協会(DLG)主催の世界最大クラスの農業機械展「アグリテクニカ2023」が11月12日から18日までドイツ連邦共和国のハノーバー市内の国際見本市会場で開催された。主催者発表では47万人の来場者を記録し、過去最高を更新。展示機械もAIやカメラ技術が進化し、ロボットや自律走行型機械をはじめとするスマート農機が増加。水素をはじめとする代替パワーシステムを搭載したトラクタなど、2019年の前回から農業機械が大きく変わってきた様子を取材した。

 ドイツ国内で最大の展示会場と言われるハノーバー国際見本市会場。約40万㎡の展示スペースに27のホールがあり、路面電車の駅があるホール2からメイン駅ともいえるハノーバーメッセ駅近くのホール13まで歩くと約30分かかる広大な場所に52カ国から2812の出展者の最新のイノベーション、製品、サービスが集結した。トラクタ、耕うん、播種ソリューションから作物保護噴霧器やコンバイン収穫機に至るまで、作物栽培のための農機具やサービスが展示され、フィールドドローンやロボットなどの自律型および自動化システムも網羅。生産者が望んでいた製品はもちろん、具現化するヒントに遭遇でき、文字通り〝農業機械の全てが見られる〟と言っても過言ではない場所だった。
 そのアグリテクニカが掲げた今回のテーマが〝green productivity〟。食料確保や気候保護、生物多様性など、持続可能な農業を推進するにあたり、農業機械がどのような役割を果たしていくか。電動化や代替エネルギーの使用、農薬使用を抑えるためのカルチベーターをはじめとする除草機械などなど。ジョンデアをはじめ、CNHグループやクラース、レムケン、クーン、アマゾーネといったお馴染みの企業が、そうした視点で製品開発を進めていることを会場でまざまざと知った。
  こうした中で、日本からはクボタ、ヤンマーといったトラクタメーカーが出展。クボタはトラクタなどの主力製品と共に幅広い製品ラインアップを展示。今回の目玉としてブース中央に未来ソリューションコーナーを設けてアグリロボトラクタや電動トラクタ、水素エンジンなどを展示し関心を呼んだ。3日目には北尾裕一社長が幹部と共に視察した。ヤンマーは新型コンパクトトラクタを会場で初披露。また、株式の30%を保有するインドのインターナショナル・トラクター社とコラボした新型「Solis」シリーズも披露。注目を集めていた。その他、アイデックは刈払機アタッチメントの実演も好評を得ていた。そうした会場で見た農業機械イノベーションのハイライトを次号以降で紹介する。


                   ヤンマーブースでは新型コンパクトトラクタを展示

 

           今回イノベーションアワード金賞を獲得したニューホランドの大型ハーベスタ

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