やまびこジャパン 秋田県種苗交換会農業機械化ショーで国内初の乗用鶏舎スプレーヤ初披露
ブロイラー鶏舎の消毒作業を快適な環境で行える
やまびこジャパン=篠原修社長、東京都青梅市末広町1―7―2=は,今回の秋田県種苗交換会農機ショーで国内初の乗用鶏舎スプレーヤを参考出品。作業環境改善に役立つことから注目を集めた。また、燃料電子補正システムを搭載した新型チェンソーは、丸太試し切りデモを実施。粘りのある切れ味と共に容易にエンジン始動ができることをPRした。
共立・新ダイワ・エコーブランドの豊富な製品を出品した同社。中でもメインストリートに面するように展示した乗用鶏舎スプレーヤは、手作業が多かったブロイラー鶏舎の消毒作業を快適な環境で行える専用設計した点で関心を集めていた。
薬液タンクは500ℓ。送風機風量は225㎥/min、ポンプ最大吐出60ℓ/min。エンジンは水冷4気筒ディーゼルで、無段変速HSTとパワステを搭載。ノズル個数は上下・左右各5個、下方4個。鶏舎消毒液に強いポリエチレン素材の薬液タンクを搭載し、電装系の基盤類は薬液による腐食防止のためにキャビン内に収納。パッキン類の交換が多いポンプは外側に配置してメンテナンス性にも配慮した。また、特長的なキャビンは通常のSSと比べてスペースを広く取った上にエアコンを完備し、暗い鶏舎でも足元が見やすい設計。平地の施設内で使われることから、果樹用のスプレーヤと比べてエンジン馬力を重視しない代わりに使いやすさや作業環境改善に役立つことを重視したものになっていた。
「消毒液も強力だが、作業者が薬剤にかからずエアコンの効いたキャビン内で作業できる。300坪のシステム鶏舎では、薬液満タンで2棟半の作業が行える」と担当者。来年春頃発売予定で、岩手県から来た販売関係者は「キャビンが広くて作業しやすそう。こうした作業は手作業で行う人が多いだけに喜ばれる」と高く評価していた。
また、燃料電子補正システム「Electronic Control」を搭載した新型チェンソーも展示。同機は加速や始動、アイドル時などに燃料とエンジン回転を電子補正することで最適な状態で作業をアシストするのが特長。デモコーナーで丸太輪切りを実演。チョークがないのに容易にエンジンが始動する点に注目。足場の悪い場所や厳冬期での作業で非常に便利な印象を受けた。製品自体も複雑でないのでメンテナンスもしやすいとのこと。是非多くの人に体感して欲しいチェンソーだ。