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DJI 秋田県種苗交換会でAgrasT25実演

DJI 秋田県種苗交換会でAgrasT25実演

最大吐出量毎分24ℓ 1台で測量から散布まで

 DJI AGRICULTUREは7日、農業用ドローン「Agras T25」(以下、T25)をリリースした。また11月2~6日に開催された秋田県農業機械化ショーでT10とT25の実演も行い、同社の岡田氏がバージョンアップした特長などを紹介した。
 T25はタンク容量20ℓ、散布幅8m。また、航空測量から農薬等の散布まで1台で可能。噴霧システムではアトマイザーを採用し、均一で微細な噴霧液滴を生成し、液滴漏れがない。2個ノズル噴霧の場合は最大16ℓ/分、丘陵地や果樹園での作業用に追加の遠心式ノズルを取り付ければ最大24ℓ/分の多量散布も可能だ。
 安全機能では、検知精度が向上したほか、2組の「両眼ビジョンセンサ―」を搭載し、急斜面でも自動で障害物を迂回できる。
 また、作業効率もアップ。薬剤の散布設定をテンプレートとして保存しておくことで、毎回設定する必要がなくなった。またA点、B点を登録して平行に自動散布する「ABモード」では、A点、B点をタスク保存しておくことにより、次回からそのまま自動航行ができる。
 自動航行では、従来は自動航行散布を行う前に測量のため、プロポを持って圃場を歩くか、専用の測量機を使って地図を作成していたが、T25では、ジンバルカメラで下方向が撮影できるようになったため、30m上空から撮影し、プロポで解析処理し、そのまま散布が可能となった。パソコンにデータを移して地図を作成する手間もなく、1台で測量から地図作成、自動航行の農薬散布まで完結できる。
 また、T25は軽量・コンパクトで、1人でも簡単に持ち運びが可能。
 粒剤散布装置は25㎏積載可能で、種子や肥料、飼料などさまざまな作業で活躍し、螺旋溝付きの回転ディスクにより、均一に散布することができる。また小型シャッターに切り替えれば、正確な種子散布が可能。
 T25は、展開時の寸法が従来機より21%削減され、複雑な環境でも安全に離着陸できる。
 生育にバラツキのある圃場では、処方マップを生成して、T25と連携して可変散布が可能。
 またDB800バッテリーは容量が増えて飛行時間が伸びた。
 D6000i多機能インバーター発電機は、充電電力が4500Wで、9分間の急速充電が可能。
 充電モジュールは取り外しができ、グリッドから直接受電できる。
 また、センシングについては、Mavic3Mと組み合わせることで、可変施肥などの処方マップを作成できる。ザルビオとの連携も可能。
 T25の希望小売価格(税込)は、本体152万8560円、バッテリー(1本)27万5000円、粒剤装置15万1800円。