石井製作所 無コーティング代掻き同時播種機と密播・密苗に完全対応の全自動播種機「AN2」

秋田県種苗交換会農機ショーで展示
石井製作所=石井智久社長、山形県酒田市京田4―1―13=は、農研機構東北研、山形県農業総合研究センター、山形大学と共同し、稲作の低コストと収益向上の同時実現に向け、代掻きと同時に直播が可能な『無コーティング代掻き同時播種機』と、密苗・密播に対応した全自動播種機「ANシリーズ」を潟上市で開催される秋田県種苗交換会農機ショーで展示する。
「無コーティング代掻き同時播種機」
トラクタに装着してドライブハローに取り付けできる直播機のため田植機が入れない圃場でも播種可能となる。また、ドライブハローに装着した状態で格納できるためスペースを取らずに保管が可能。播種装置は、1ha近く無補給で播種でき、催芽籾(5㎜程度まで)を傷つけずに播種可能なのも大きな利点だ。
【本機の特長】①代掻きと同時に播種を行う②コーティングが不要のため、圃場での作業工程が削減、労力および費用不要③トラクタ装着のため、耕盤が柔らかく田植機では沈車して進めないような圃場でも播種可能。
一方、「ANシリーズ」のラインナップには、毎時200箱のAN―203TC、毎時300箱のAN―303TC、毎時300箱・400箱兼用のAN―403TK、また、大規模農家用に床土入機とのセットで毎時400・500・600箱に対応したAN―603Kを用意している。
【AN2シリーズ】
密苗・密播に完全対応しており、密苗・密播用ギアが標準装備され、購入した顧客はすぐに従来の播種作業で密苗・密播が実施できる。苗箱を大量に作る大規模農家や長く播種機を使いたい農家を対象に作られ、鉄物を中心とした設計のため、保管性が高く持ち運び時の振動や衝撃に強い。
同社では、さらに規模拡大を目指す大規模稲作農家に向けて大型播種機「AN―801TK」を提案している。
従来の「ANシリーズ」よりも播種効率、耐久性を向上させ、毎時700・800枚の播種作業が可能。床土→排土→両スミトリ→1次潅水→播種→2次潅水→排籾→覆土を、一工程の作業で可能。
【主な特長】①1時間に700枚・800枚の速度変更が可能②催芽籾100g~420gの播種が可能なことから密苗・密播への対応が可能③各ホッパー容量を増加したことで、籾、土の補充回数を減らすことができる。
交換会で新商品も参考出品
秋田県種苗交換会の会場で用土供給機を参考出品し、毎時能力400枚2機種(ホッパー部がコンベア仕様も)と、毎時能力600枚1機種を紹介する。