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諸岡が林業・環境販促課を新設 林業部門の強化推進 コネスポで主力機など展示

諸岡が林業・環境販促課を新設 林業部門の強化推進 コネスポで主力機など展示
(写真説明)破砕機を前に右から林業・環境販促課の中島課長、西田本部長代理、岩佐朋男担当課長

 諸岡=諸岡正美代表取締役CEO、茨城県龍ケ崎市庄兵衛新田町358=は、4月1日付けで組織改編を実施。林業部門強化を目的に新設したのが「林業・環境販促課」だ。今回その狙いと意気込みを聞くと共に、先月出展した米国ラスベガスで開催された世界三大建設機械展の一つ「CONEXPO―CON/AGG(コネスポ)2023」についても伺った。

 諸岡は2022年より新中期経営計画を開始。1期目は厳しい経営環境にも関わらず目標を達成した。その推進力を担ってきたのが主力のキャリアダンプを中心に土木分野への営業を集中展開してきたこと。その土木に次いで自社の太い柱にと白羽の矢を立てたのが林業・環境分野。そこで新中期経営計画2期目のスタートに新設したのが「林業・環境販促課」だ。

 同社はフォワーダをはじめ、自走式木材破砕機、ロータリースクリーンといった林業環境機械製品をラインアップ。フォワーダについては最新の環境対応エンジンの搭載や電子制御化を進めている。同課はそうしたモロオカ製品を入れてどのような効率アップが図れるか、メリットが生じるのかといったユーザーが知りたい情報などを各営業所のセールス担当と行動を共にして提供。底堅い需要が続く中、林業分野の販売促進サポートを行っていく。諸岡社長は「キャリアダンプに集中した弊害として営業マンの中で製品に対して得手不得手が生じてしまった。そうした点を改善し、市場開拓に期待したい。また、同課を新設すると共に組織全体をシンプルにして、社員の一人一人の行動範囲を広くすることを目的に組織改編も行った。細分化しすぎると全体の目標が見えにくくなる。人的資本経営の実践を図る上において社員のスキルの幅をどうすればアップできるかを考えていきたい」と述べた。

 林業・環境販促課課長になった中島泰生営業本部国内営業部担当部長は「原点に回帰して社内にも市場にも諸岡の林業環境機械の浸透を図りたい」と言い、西田博文執行役員営業本部本部長代理も「破砕機ではなく破砕の話がきちんとできるようになるなど、お客様が求められている点に対ししっかり提案できる体制にしていきたい」と答えた。

 また、同社は3月14~18日まで3年に1度開催されるCONEXPO―CON/AGG2023に出展。EU StageV対応エンジンを搭載し、電子制御化したキャリアダンプシリーズをはじめ、米国でユーティリティーと呼ばれる高所作業用装備等の特殊装備のの架装を前提としたベースマシン、時速30㎞を実現した高速キャリアのコンセプト機など10台を展示。世界の主たる建設機械メーカーが競うように最新製品を展示する中、アメリカキャリアダンプ市場でトップシェアを誇る同社のラインアップの広さを発信。関係者の注目を集めた。


       盛況だったコネスポ諸岡ブース
 
会場には諸岡協力会会員企業15社30名も来場。世界の建機業界のトレンドなどを体感した。協力会事務局長の若井光浩取締役生産技術本部本部長は「サプライヤーの皆さまが魂込めて作って頂いたお陰で製造したモロオカ製品をアメリカの地で見て世界中のお客様から愛用されていることを実感いただいた」などと話し、諸岡協力会の結束力がさらに上げる事が出来たことを喜んだ。

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