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みのる産業がイチゴエクセルキューブ発売 省力化と収量増を同時に 底面給水による炭疽菌も抑制

みのる産業がイチゴエクセルキューブ発売 省力化と収量増を同時に 底面給水による炭疽菌も抑制
みのる産業=生本尚久社長、岡山県赤磐市=は、2月上旬から「イチゴエクセルキューブ」の本格販売を開始した。同製品は、同社とクラレが共同開発した固化培土「エクセルソイル」を使用。イチゴ栽培における土詰め作業を省力化できると同時に増収効果と底面給水による炭疽病等の発生リスクを低減させる効果もあるスグレモノだ。

 イチゴは、品種や栽培方法によって差はあるが、10aあたり7000~1万株の苗が必要。苗作りは、ポリポットや専用トレイへ土詰めを行い、親株からランナーを発生させ、その先端にできる子株を採取して育苗する方法が一般的だ。また近年は、種をまいて育てたプラグ苗をポリポットなどへ移植して、2次育苗する方法も増えている。
 しかしながら、ポリポットへの土詰め作業は、かなりの時間と労力を必要とする。また、イチゴは高温に弱い植物だが、育苗は夏の暑い時期と重なるため、生育停滞や病気が発生する場合もある。
 これらの課題を解決するために同社が開発した商品が「イチゴエクセルキューブ」だ。固形肥料を設置する窪みを付けた「挿苗用」と種子系イチゴ2次育苗に使用する「セル苗用」の2種類がある。
 同製品に使用している固化培土「エクセルソイル」は、主原料のピートモスに特殊なポリエステル繊維を加え、成型・固化された育苗用培土。花や野菜の生産、壁面緑化や屋上緑化など幅広い分野で使用されている。
【主な特長】①従来の作業で必要な培土原料の混合・培土消毒・ポリポットへの土詰め等が不要なため、手元に届いてすぐに使用できる。また、ポリポットや育苗トレイを使用しないため、資材の準備や片付けなどの作業が大幅に省力可能②鉢を使わない裸培地のため、気化熱で培地温度が低く保たれることにより、中生品種の年内増収が期待できる。
 ③底面給水マットと防根シートを使用することで、特殊ポリエステル繊維が導管となり底面からの吸水が安定、炭疽病等のリスク低減となる④どんなに乾燥していても撥水現象が起こらず、長く再吸収性が持続するため、苗生産の歩留りの向上が期待できる。
 ⑤製造時に100℃で加熱しているため、培土起因の雑菌・雑草のリスクを少なくできる。また、原料で使用している特殊ポリエステル繊維は、マスク等に使われる非常に安全性の高い素材となっている。
 希望小売価格は、1ケースで1万7100円。

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