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ホクエツの「さらっとプロ」好評 食品加工業向け製品を開発

ホクエツの「さらっとプロ」好評 食品加工業向け製品を開発
ホクエツ=浅野智行社長、新潟県燕市物流センター2―29=は、3年ぶりに社員決起大会を1月25・26日に開催した。2月1日から第51期をスタートさせ、「次の半世紀へ向けて一からスタートを切るべく今年のスローガンを〝跳ねる〟と定めた」と浅野社長。その大会で食品加工業界に向けたオールステンレス昇降機を披露。新たな販路開拓への決意を示した。

 社員決起大会は初日に新商品の研修を行った翌日、弥彦村の温泉ホテルで開催。今年最強寒波の襲来で北海道営業所社員は欠席となったが、東北・関東・東海などその他7拠点の所長らが参加した。今年が年男の浅野社長。「50期という節目の年を終え、新たな気持ちでスタートしていこうと社員に向けて話した」と言い、挑戦する姿勢に力を込めた。
 その思いを鮮明に出したのが新開発した食品加工業界向けの昇降機2機種だ。これまで培ってきた農業機械製造のノウハウと地元燕市伝統の金属加工技術を融合したオールステンレス製で、高いメンテナンス性を備えた仕様になっている。「これまでバケット幅4インチタイプを主体に販売してきたが、〝作業後に水洗いできるメンテナンス性が高くコンパクトな製品が欲しい〟との要望を受けて洗っても錆びないオールステンレス製の3インチモデルを開発した。今年のFOOMA JAPANに出品する方向で準備を進めていく」と話した。
 自社のノウハウを異業種へ本格的に横展開するのは初めての試みだといい、「この新製品で食品加工業界という新たなルートに向けて積極的に提案をしていきたい」と意気込んだ。
 前期の第50期業績(令和4年2月1日~令和5年1月31日)を振り返り、前年比でやや減となったというが、「昨年春に発売した高速種籾脱水機『さらっとプロ』は〝従来あった8㎏タイプ、12㎏タイプよりもっと大きい容量のものが欲しい〟とプロ農家からの要望を受けて開発した16㎏タイプで作業時間を大幅に短縮できると非常に好評で、モノが追い付かずお客様からお叱りのお言葉をいただくほど。この新型機を登場させたことで種籾脱水機が3モデルのシリーズ化を実現できた。穀物吸引搬送機「吸太郎」も高く評価をいただくなど新製品は概ね好調だった。今年は穀物搬送といった作業場で活用できる製品ラインアップも充実化させていきたい。農家の規模拡大はますます進んでいくことから、それに準じた品揃えの強化にも着手しているので、ご期待いただきたい」と稲作・畑作関連機器の新製品投入にむけた準備を進めている。
 現在、ホクエツ製品の設計・開発・加工などを手掛けている子会社の新工場を建設中で今年6月末には完成する予定とのこと。主に社員の職場環境の改善を重視して実施したといい、「今以上のモチベーションで仕事に邁進してくれることを期待している」。

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