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ヤンマーアグリグローバル大会 持続可能な農業・社会に 〝不可欠なパートナー〟へ

ヤンマーアグリグローバル大会 持続可能な農業・社会に 〝不可欠なパートナー〟へ

持続可能な農業・社会に 〝不可欠なパートナー〟へ

 ヤンマーアグリ(増田長盛社長)は1月25日、神戸ポートピアホテルで、『2023年ヤンマーアグリグローバル大会』を開催、オンライン含め国内外から約3200名が参加した。大会スローガンは『〝持続可能な農業と社会〟の実現に〝不可欠なパートナー〟へ~次世代テクノロジーでお客様価値の最大化を目指し、安心のアフターサービスでお客様から信頼を得る』。増田社長は「農業とそれを取り巻く社会が大きな転換期を迎えている。お客様の課題を解決することで、この大きな変化を乗り越えると共に持続可能な農業と社会の実現に不可欠なパートナーとなろう」と呼びかけた。
 3年ぶりに神戸で開催されたヤンマーアグリグローバル大会は、今回の大会のテーマの1つでもある〝人を、未来を、育てる〟『HANASAKA(ハナサカ)』の紹介映像で幕を開けた。
 かつて小さな農村で生まれ育った山岡孫吉は、両親の農作業を手伝う中で、その労働負担を軽減し快適なものにしたいと思い立ち、小形の発動機を開発した。その〝人を豊かにしたい〟という想いは、創業当時から受け継がれ、人の可能性を信じ挑戦を後押しするというヤンマーの価値観となった。それを、ヤンマーでは『HANASAKA』と呼んでいる、として、ヤンマーのHANASAKA事業を映像で紹介した。Jリーグチームのセレッソ大阪が育成アカデミーに集まる若き才能を長期的にサポートする『HANASAKAクラブ』、海外奨学金、学生懸賞論文、社内公募システム、誰もがワクワクできる公園事業などを映像で紹介、そのコンセプトを「人を、未来を、咲かせよう HANASAKA」と結んだ。
 大会では、始めに、ヤンマーホールディングスの山本哲也代表取締役COOが挨拶。「不確実で、不安定化していく世界の中で、ヤンマーの目指す『サステナブル』の重要性は高まっている。そのためには、いかに付加価値を提供できるかが重要になる」と述べた。
 それに続き、ヤンマーアグリの増田社長が、「新型コロナウイルスの影響により、2020年にヤンマーアグリグローバル大会を開催して以降、神戸での開催は3年ぶりとなる。皆様の安心・安全の観点から規模は小さくなったが、神戸とオンラインを通じて、約3200名の皆様にお会いでき嬉しい」とした上で謝意を表し、アグリ事業の取組みを説明した(別掲)。
 結びに「すべての活動を担うのは、やはり人財だ。ヤンマーグループでは、『HANASAKA』という新たなコンセプトの元、人の可能性を信じ、人の挑戦をサポートしていく。生命(いのち)の根幹を担う食料生産活動がサステナブルであり続けるためには、私達企業もサステナブルでなければならない。将来を見据えて、事業展開の基盤となる人財の育成にも取組んで欲しい」と述べた。
 休憩をはさみ、事業継承をテーマに国内特販店の事例報告が大分県宇佐市の松本農機商会の奥政弘社長と4代目候補の奥大夢さんからと、栃木県宇都宮市の福田機械店・菅沼功社長から(別掲)。
 また海外の事例報告では米国のトラクターボブのニール・スノウ氏が「人こそがビジネスの核であり、私たちの最強の武器は従業員たちだ」との信念で成功を収めてきたその軌跡が紹介された(別掲)。
 休憩をはさみ表彰式。
 結びに特販店を代表し西坂農機の西坂社長が挨拶(別掲)、閉幕した。

いかに付加価値を提供できるか ヤンマーHD山本代表取締役

 
本日は、新年のお忙しい中、「ヤンマーアグリグローバル大会」にご出席いただき誠にありがとうございます。新型コロナウイルスの感染状況は依然として収束したとは言えませんが、皆様の安心・安全を最優先し、ここ神戸とオンラインも活用した形での開催させて頂く運びとなりました。
 昨今の厳しい経営環境に関わらず、皆さま方におかれましては、商品やサービスの提供を通してお客様の課題解決にご尽力頂いておりますことに、ヤンマーグループを代表し、心より御礼申し上げます。
 2020年以降、急速に拡大した新型コロナウイルスの影響により、世界の経済成長は鈍化し、その後は一部で急回復するなど不安定な情勢が続いています。また、ロシアによるウクライナ侵攻に伴うサプライチェーンの混乱、燃料や原材料の高騰、そして急速なインフレなど、世界中で経済や生活への影響が広がっています。
 このように、益々不確実で、不安定化していく世界の中で、ヤンマーの目指す「サステナブル」の重要性はこれまで以上に高まっています。私たちは、A SUSTAINABLE FUTUREの理念のもと、生命の根幹を担う「食料生産」と「エネルギー変換」の分野で、人間と自然の豊かさを両立した新しい豊かさの実現を目指しております。このような社会の実現には、食料生産に従事されるお客様の課題解決のみならず、いかに付加価値を提供できるかということが重要になってくると考えております。
 本年度も皆さまのご支援とご協力を賜りますよう何卒、宜しくお願い申し上げます。

お客様価値の最大化 次世代テクノロジーで ヤンマーアグリ増田社長


【今の事業環境】世界の人口動向は増加の一途をたどっており、2022年には80億人を突破し、2030年には85億人、2050年には97億人にまで達すると言われております。このような中で人々が豊かな生活を送るために、食料や畜産飼料を生産することの重要性は、今後も高まる一方です。対して、食料を生産する耕作面積は増加しておらず、現在はもっぱら生産性の向上によって人口増を支えています。つまり、農業生産の効率化は人類全体の大変重要なテーマであるといえます。
【足元の状況】2020年の新型コロナウイルスの感染拡大は、我々農機業界に対しても『今まで当然だったものが、当然ではなくなる』ような、大きな影響を及ぼしました。例えば、これまでは展示会や実演試乗会、戸別訪問などを通じて、商品やサービスをお客様にご紹介・ご提案しておりましたが、デジタル技術を使った複合的な方法で、お客様との関係を作り上げる、新たな形に変わりました。それから、昨年勃発したロシアによるウクライナ侵攻は、小麦などの穀物や飼料、肥料などの世界的な流通に、これまでにない影響を与えました。その結果、それらの国際取引価格が高騰し、各国共に自国分の確保に奔走するなど、食料安全保障問題が大きくクローズアップされました。
 私たち製造分野においても、原材料や輸送費の高騰により大きな影響を受けました。素材や輸出入に使用する海上コンテナの価格は、2015年の企業間売買価格約1.4倍~1.5倍の水準で高止まりしており、生産用部品を海外から輸入する際に使用する海上コンテナの価格も、コロナ前と比較すると依然として極めて高い水準です。当社としても、効率性の向上やコスト削減に最大限努めてきましたが、この水準での物価の高騰は、自助努力で吸収できる範囲を大きく超えるものであったために、昨年は価格改定をお願いさせて頂きました。
 また、半導体を始めとする生産用部品の入手が滞り、商品の供給遅延も発生致しました。営業現場の皆様にはご迷惑をおかけしました。この場を借りお詫び申し上げます。
 私たちのお客様が直面している課題は人手不足、高品質な農作物の収穫や危険・きつい作業からの解放などです。私たちは、このようなお客様の課題に対して、商品やサービスを提供し解決して参ります。「お客様の課題を解決するための提案をすることで、結果として我々の商品がお客様の必要とする作業を実現し、その感動に価値を感じる」これが私たちの活動です。
【最近の取り組み】日本においては、農業従事者の減少と担い手農家の集約化、それに伴う担い手農家1軒あたりの経営面積拡大という大きなテーマに対して、高馬力・高効率な、大型商品のラインナップの拡大・強化に取り組んで参りました。また、規模拡大をしたくても、熟練オペレーターが確保できないという、生産者の切実な課題に向け、2018年から自動化技術を駆使したSMARTPILOT(スマートパイロット)シリーズの商品ラインナップを拡充してきました。2022年にはトラクターYT3シリーズに自動直進仕様を追加すると共に、コンバインYH6115にオート仕様を追加しました。今般の飼料価格高騰や水田からの転作ニーズの高まりに対しては、麦・子実コーン・大豆・そばなどに対応したジャストサイズの普通型コンバインYH700Mをご提案し、大変ご好評頂いております。今後、これらの商品の重要性は益々高まるものと見ております。
 一方、海外に目を向けますと、まだまだ人手による農作業が中心の地域も、多く見受けられます。しかし、どの国も産業が発展し、経済が成長するに従って、それまで農村で農作業を担っていた人々が、都会で働くようになります。そうなると、農村部では、それまで潤沢であった農業労働者を確保することが難しくなります。これが農業労働賃金の上昇を招き、生産者の収益を圧迫してしまいます。また、十分に人を確保できないために、適期に作業を終えることが出来ず、期待していた収穫量を得ることも出来なくなります。このような大きな問題に対し、私たちは海外においても、高効率な機械による課題解決をご提案しています。お客様が求める理想の作業を実現するためには、高品質なトラクター作業機、すなわちインプルメントやアタッチメントを、幅広く取り揃えて、ご提案する必要があります。海外においても、水田や畑作、ランドスケ―ピングなど、すべてのお客様の課題に対応するため、地域密着型で、これらの拡充を進めております。また、ハード面だけではなく、SA―Rスマートアシストリモートの活用によって、お客様の機械の稼働状況を見守り、適切なタイミングで必要なメンテナンスをご提供する活動も展開しております。農業機械は、必要な時に、着実に仕事をしてくれなければなりません。適切にメンテナンスや修理を行うことで、大切な局面でトラブルにならない、万が一故障しても、サービスマンがすぐに修理してくれて、作業に戻ることができる。これらの経験が、お客様に感動と満足を与え、『次もヤンマーの商品を買いたい』、『これからもヤンマーと共に農業を続けたい』と感じて頂けることに繋がると考えています。これがまさに『私たちが、お客様にとって不可欠なパートナーになる』ということだと思います。世界各国では農業政策の転換が進んでいます。例えば、日本においては、約20年ぶりに『食料・農業・農村基本法』の検証・見直しが実施されます。この刻々と変化する世界において、鍵を握るのは、情報とコミュニケーションではないかと考えます。農政などに関する情報やお客様を取り巻く状況の変化を捉え、一歩先を見据えた課題解決を提案していく。そのために、皆様ご自身、アンテナを張り巡らして頂きたいと思います。私たちヤンマーも、農政の動向を的確に把握し、特販店の皆様と迅速な情報共有が出来る様な体制を整えてまいります。
 最後に、冒頭のビデオにてご紹介しましたHANASAKAについてです。皆さまにおかれましても、私たちヤンマーにとっても、すべての活動を担うのは、やはり人財です。ヤンマーグループでは、ハナサカという新たなコンセプトの元、人の可能性を信じ、人の挑戦をサポートしていきます。生命(いのち)の根幹を担う食料生産活動がサステナブルであり続けるために、私たち企業もサステナブルでなければなりません。特販店・ディーラーの皆様方においても、将来の事業展開の基盤となる人財の育成に取り組んで頂きたいと思います。
 農業とそれを取巻く社会が大きな転換期を迎えようとしています。その中で、私共ヤンマーは、皆様と共に、時代を先取りしてお客様の課題を解決することで、この大きな変化を乗り越えると共に持続可能な農業と社会の実現に不可欠なパートナーを目指して参ります。

顧客満足度を重視 トラクター ボブニールスノウ氏

 
トラクターボブは2012年に設立。2017年にはニールスノウ氏が同社を買収しオーナーとなった。2017年頃の売上は300万ドル程度だったが、現在は年間2200万から2500万ドルとなるまで成長している。
 ニール氏は「過去数年にわたり、このような成功を収めており、今後もその勢いは衰えることはないと考えている。こうした私たちの成功の秘訣を1つに絞ることはできないが、競合他社がやっていないことが多々ある。例えば、機械故障時の無料出張引き取りのほか、顧客のもとに出向き地域のイベントに積極的に参加し、地域社会にも貢献している。また、ヤンマーとそのチームはトラクターボブや他のディーラーに新車購入時、10年間の融資プランを提供することも、我々の助けとなっている」と語る。
 2017年のトラクターボブ買収以降、ニール氏はSNSの活用、YouTubeの作成など様々な取組を通じブランド化を推進してきた。
 一方、心がけてきたのは「人こそがビジネスの核であり、私たちの最強の武器は従業員たちだということ。従業員たちは顧客と良好な関係を築いており、顧客からは「トラクターを買ったのではなく、友人を作ったようだ」と評価されている」。他社のディーラーで働いた経験を持つ同社パーツマネージャーのリック氏は「顧客満足度を重視しており、今まで働いてきたディーラーにはない珍しい会社だ」だという。また、「ヤンマーは、米国でチームを立ち上げ非常に協力的であり、ブランディングや販売店のサポート、販売店のプロセスにおける支援顧客対応に必要なものを提供してくれている」とも。
 同社サービスマネージャーのランディ氏は「我々の部署では、顧客のニーズや、緊急性を理解しており、できるだけ早くトラクターを顧客のもとに返せるように心がけている。ヤンマーは製品そのものも素晴らしいが、同時に、常にサポートしてくれ、助かっている」と自社とヤンマーについて語っている。
 こうしたことから顧客からも「ヤンマー製品は卓越した性能で、安全性も高い。トラクターボブの気に入っているところは、課題に対し解決策を提示してくれるところ」と評価されている。
 ニール氏はヤンマーはアメリカでもっと有名になるべき存在だ。トラクターや農業機械の購入を考えるときに、まずヤンマーを思い浮かべるという存在になってほしいとしたうえで、「私の、そして、トラクターボブの目標は、1年で1000台以上のトラクターを販売すること。ヤンマー製品の品質、YAJのリーダーシップなどにより、近い将来この目標が現実になることを確信している」とした。

共存共栄の道探る 松本農機商会奥 政弘社長・大夢さん

 
大分県の㈱松本農機商会は、昭和10年に鉄工所として創業。その後、農機店として歩んできた。
 奥社長は最近、ご子息の大夢(ひろむ)さんから跡を継ごうと思うと打ち明けられた。嬉しかった。大夢さんに人財を残そうと思った。
 4代目社長を目指す奥大夢さんは「会社にとって数字(売上)は大きい。結果を出し、若くても次期後継者として力量を認められたい」と話す。
 奥政弘社長には大切にしている言葉がある。それは『共存共栄』。ヤンマーの初代社長・山岡孫吉氏がよく言っていた言葉だ。そして経営の要としているのが質の高い迅速な整備。お客様の手を止めないサービスだ。
 一方、大夢さんにも、目指すビジョンがある。その1つが『お客様の経営まで踏みこんだ提案』。『売り上げ増に向けた転作の提案』もその1つだ。時代の変化に先駆ければ、お客様にとって利益になると考えるからだ。決めるのはお客様だが、リスクがあっても大局的にいいと思うことは提案している。考えてみると、大夢さんの『お客様の経営まで踏みこんだ提案』も父と同じお客様との『共存共栄』なのかもしれない。
 もう1つ大夢さんが重要視しているのがSNSの活用。ラインを活用した顧客対応のスピードアップだ。機械の具合が悪くなった時は、お客様にスマホで画像や動画を送ってもらい症状を診断、必要な部品の納期を確認し、修理できる日時も提示できる。新しい技術で、現社長の求める質の高いサービスを補完する。大夢さんがもう1つ重要視しているのが『メーカーやユーザーの投稿画像の活用』。動画を見てもらうことでパンフレットだけではわかってもらえない部分まで説明でき、販促に大きな力となる。
 今岐路に立っているのが、松本農機商会の軸となり強みとなっている『1人の社員が営業から修理まで担当する一人担当制』。これによって社員の修理の技量が上がり、同時にお客様との信頼関係が強固になる。
 一方で、大夢さんがこれからやりたいこと、やらなければならないと考えているのが、社員の能力を粒ぞろいに底上げし、シフト制を導入すること。社員も休みがきちんととれ、これは人財確保にもつながる。また別なお客様を担当することで、経験も増え展開も広がると大夢さんは考える。
 政弘社長は大夢さんについて「行動や技術的なことは、もう申し分ない。あとは社員から信頼され、しっかり動かせるような経験を積んでもらうだけ」と話した。松本農機商会は、お客様とのアプローチは違うものの、キーワード『共存共栄』を胸に事業継承を見据えた歩みを続けている。

人を信じて任せる 福田機械店菅沼 功社長

 
栃木県の㈱福田機械店は、大正13年に宇都宮市で創業。約100年にわたり、地域のお客様へ貢献してきた。現在では農業機械のほか建設機械、自家発電設備と3つの事業を展開している。今回は事業継承後の取組みを始め、従業員の自主性を大切にする環境づくりとお客様のためのスピード対応について発表した。
 先代社長の甥にあたる菅沼功社長は「先代から教わったのは、人を大切にすること。先代は自分を信頼してくれて自由にやらせてもらっている」。菅沼社長が社長就任後にまず取組んだことは先代の言葉を基に『企業理念』と『行動指針』をまとめ社員に配布したこと。そこには〝誠心誠意〟などの言葉があり、強い会社づくりの芯とした。また、年間スケジュールを作成。手の空いた時期に展示会や新製品の実演会等を行い効率よく1年を回す。
 菅沼社長の右腕として農機部を任されている本橋剛部長は、まず、社長に工具装備のサービスカーを提案、採用された。即修理できるものが増えお客様から感謝されたという。次に行ったのが『写真付き点検整備報告書』の採用。整備料金に納得して頂けるようになった。また中古農機にも注力。中古購入をきっかけに新規顧客も獲得。口コミで紹介も増えた。
 本橋部長が強調するのが、アフターサービスの大切さと知識、そして自主性の育成。『目標は自分で立てる』。そして自分でやってみてどうしてもだめなら、その時、教えるというスタイル。そのようにして、立派なプロに成長したのが中途採用の齋喜信志さんだ。齋喜さんが大事にするのがスピード対応。齋喜さんは敢えてお客様に整備技術を教え、修理が必要になった時には応急処置をやっておいてもらい、駆けつけて対応。できるだけ、お客様の機械を止めない。それが何よりのサービスと考えている。齋喜さんの生きがいはお客様からの「ありがとう」だ。そしてそのように懸命に働く社員を支え続けるのが菅沼社長だ。
 菅沼社長は「農業機械事業はありがとうとダイレクトに言われる事業。だから頑張れる。エネルギーを貰える」と語った。
 以上のようにVTRで紹介後、菅沼社長が登壇。社員に任せることに不安はないか?には「思い切って任せることで、従業員も当事者意識をもって仕事に取組んでくれる。ただ方向性はアドバイスする」と。先進的な取組みについては「ヤンマーの会合等でヒントをもらい、会社で自社向きにアレンジしている」と。
 今後については「農機の大型化に合わせて新たに倉庫を建設予定だ。スマート農機については商品知識、メンテナンス技術をもっと磨き、ヤンマーの魅力をもっと発信していきたい」と述べた。

特販店代表挨拶(西坂農機)

 
食料安全保障が、世界共通の重要課題となる中、我々特販店が農業を支える農家と共に、必要とされていくにはどうすべきか、そのヒントが今日の松本農機商会様、福田機械店様の事例発表にあったと。世代交代は我々経営者にとって非常に難しい問題だと思うが、両店とも新しい考え方を取り入れ、農家や地域、従業員にとって魅力のある会社を目指して活動されていた。我々も不可欠かつ持続可能なパートナーと認めても貰うことが大切だと改めて感じた。
 この13日にはYANMAR TOKYOが八重洲にオープンし、『HANASAKA』の発信拠点となる。これは未来に花を咲かせようという取組みと聞いている。我々もお客様の未来を育み、農業の可能性を信じて、共存共栄で満開の花を咲かせましょう。

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