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「ふいご祭」大盛況 地元住民など500名超来場

「ふいご祭」大盛況 地元住民など500名超来場
スガノ農機(渡邊信夫社長)は12月17日、恒例となった「ふいご祭・感謝フェア」を本社事務所のある茨城工場で開催した。ご当地キャラクター・イバライガーショーや大抽選会、大型トラクタ記念撮影会、同社中古製品のチャリティオークションなどを実施。馬耕実演といった親子で楽しめる企画も満載ということもあって500名超が来場する盛況ぶりだった。

 スガノ農機=本社事務所:茨城県稲敷郡美浦村間野天神台300=は、2018年から同フェアを開催して今回で実質4回目の開催となった。「ふいご」とは鍛冶屋などが火を起こす時に用い、箱の中のピストンを手や足で動かして風を送る道具のこと。「ふいご祭」は、安全を祈願し、ふいごを清めて祭る行事であり、同社の恒例行事となっている。馬鋤などを作る鍛冶屋として創業した同社の歴史と現在の姿を、地域住民に知ってもらう場として実施している。知名度が上がるのに比例して来場者も年々増加。底冷えするような陽気だったにもかかわらず、今回も地元住民のほかに遠方からもスガノユーザーが駆けつけた。
 ちびっ子たちは茨城県を中心に活躍中のご当地ヒーロー時空戦士イバライガーによるショーや試験圃場で行われた本物の馬による馬耕体験、トラクタ試乗などを楽しんでいたが、生産者の一番のお目当てはお昼前に行われたチャリティオークション。スガノ製品の下取り・再販・買取りを行っている子会社のSIRが整備した機械が破格値で買えるとあって一番の盛り上がりとなった。
 今回は12インチ溝曳き4連のプラウや6本爪のスタブルカルチなど5品が出品。司会の掛け声と共にセリが進み、落札した人はしてやったり表情で手続きを済ませていた。
 なお、オークションの売上は、「美浦村ふるさと応援寄附金」に全額提供される。オークション品の他、整備済みのリユース製品も注目を集めていた。
 更に、来場者全員には北海道ルスツ産ジャガイモで作ったプレミアムチップスが提供されたほか、工場見学や大抽選会、社員による手作りの豚汁や焼き芋、北海道産じゃがバターを振る舞う無料フードコーナーも用意。終演間際まで賑わいが続いた。
 渡邊社長は「地元貢献を目的に開催して徐々に定着している。今後も継続して行っていきたい」と述べた。
 その上で、「昨今の肥料の高騰などが要因で、土の力を戻そうという機運が上がっており、それに対する知識を身に付ける機会を作らなければならないと思っている。現状の人材育成はコーチング主体になっているので、考え方の理解や醸成を深めさせるティーチングを重視していきたい。また、生産性を高める上で、最新設備への入れ替えも含めた生産現場の拡充も近年中に進めていきたい。農業を取り巻く情勢は厳しさを増しているが、過渡期を迎えていると捉えており、世界の食糧事情や気候変動が進む中で我々としては〝日本の農業は本当にこれでいいのか、変革すべきではないか〟との気概を持って製品開発・サービス活動に取り組んでいきたい」とも述べた。

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