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ハスクバーナ・ゼノア ロボット芝刈機「オートモア」

ハスクバーナ・ゼノア ロボット芝刈機「オートモア」
日本サッカー協会(JFA)が2008年から実施しているJFAグリーンプロジェクトの「ポット苗方式・芝生化プロジェクト事業」に、ハスクバーナ・ゼノア=パウリーン・ニルソン社長、埼玉県川越市南台1―9=のロボット芝刈機『オートモア』が活躍している。同社はこの事業にオートモアの推進を通じて、芝生グラウンド創出をサポートする考えだ。

 JFAグリーンプロジェクトとは子どもたちの外遊びを促し、また、人々が集う地域コミュニティの場として芝生のグラウンドを増やすプロジェクトのこと。JFAは芝生の校庭や広場が21世紀のスポーツや豊かな地域社会の形成に重要な役割を果たすと考え、Jリーグとともに校庭や公共のグラウンドの芝生化を推進している。「ポット苗方式・芝生化プロジェクト」は、同プロジェクトの一環で、都道府県サッカー協会、サッカークラブ、自治体、学校、幼稚園・保育園などを対象に、手軽に芝生化できるポット苗の提供や芝生の育成・管理のノウハウの無償提供を実施。2008年の発足以来、合計880万株(560カ所260万㎡)の天然芝を創出している。
 「ポット苗方式」による芝生化とは、ポットの中で30日間ほど育てたティフトン芝を田植えの要領で50㎝間隔で植えるもので、2カ月ほどでその間隔が埋まり一面緑の芝生になる。ティフトン芝は生長が早いため、日常の管理では芝刈りが欠かせないが、大掛かりな工事をすることなくグラウンドを芝生化できる手法のひとつであり、十分な施肥、手間のかからないポップアップスプリンクラー埋設が推奨されている。この手法はNPO法人グリーンスポーツ鳥取の〝鳥取方式〟と呼ばれ、このポット苗方式では省力・低コストで芝生を維持管理するためにオートモアの導入が推奨されている。グリーンスポーツ鳥取は「鳥取方式+オートモア」による芝生管理の更なる省力化・低コスト化に取り組んでおり、過去に鳥取方式で芝生化を実現した小学校やこども園などの芝生スペースへオートモアの導入を進め、成果をあげている。
 オートモアは伸び続ける芝生を毎日数㎜ずつ刈り取るので、集草作業の必要がなくなり、芝刈りおよび集草の作業時間(人件費)が大きく減少し、将来にまで続く芝生の維持管理費を大幅に削減することができる。
 ハスクバーナ・ゼノアはJFAグリーンプロジェクトの一環であるポット苗方式・芝生化モデル事業へのオートモアの推進を通し、現代の子どもたちに外遊びやスポーツを促し、またコミュニケーションの輪を育む場となる芝生のグラウンドを増やしていきたいと考えている。
 なお、『JFAグリーンプロジェクトポット苗方式芝生化モデル事業募集2023』は、今年12月22日まで応募を受け付けている。詳しくはJFA社会貢献活動「アスパス!」サイトまで。
 https://www.jfa.jp/social_action_programme/green_project/news/00030658/。

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