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バイエルクロップサイエンス、事業戦略発表会 水稲雑草テーラーメイド防除

バイエルクロップサイエンス、事業戦略発表会 水稲雑草テーラーメイド防除
バイエル クロップサイエンス=東京都千代田区丸の内1—6—5丸の内北口ビル=は、11月22日、都内で事業戦略発表会を開催した。
 今年の8月に同社代表取締役社長に就任した坂田耕平氏が、日本農業の新たな選択肢として提案する「水稲雑草テーラーメイド防除」について説明した。
 「テーラーメイド」とは個々のニーズに応えるということ。多様化する水稲農家のニーズに対応する、生産性向上と持続可能性の両立を実現した新しい防除イノベーション。「水田雑草テーラーメイド防除」とは、これまでのように利便性を重視して、複数の有効成分を含有する一発処理剤などの混合剤から、ほ場の雑草発生状況により単剤を組み合わせて処方することにより、農家のコスト競争力、利益の最大化を追求する提案だ。
 同社は、単一有効成分含有・高濃縮剤としてカウンシルワンSC(トリアファモン50%)、マイティーワンSC(テフリルトリオン30%)、イノーバワンSC(フェントラザミド30%)の3剤を登録。雑草の発生状況に合わせて高濃度の単剤を組み合わせることにより最適散布を実現する。
 また、診断から処方提案まで一気通貫でサポートするウェブアプリケーションの開発、デジタル技術ドローンなどの精密・自動散布技術に取り組む。ドローンでは、XAGドローンの自動航行散布実現に向けて、2023年にRTK基地局100基を設置し、日本のほ場90%をカバーできる予定だ。
 「テーラーメイド防除」により、▽コストの削減(最大30%削減)▽作業負荷・回数の削減(散布時間は約50%)▽薬量の削減(最大50%)▽温室効果ガス(高濃度製剤による軽量化で輸送時の排出を削減)削減――の4つの「削減」を目指す。そして、最適な農薬と使用方法の開発、デジタル農業、人と地球の共栄といったサステナビリティ(持続可能性)を最優先事項として事業を行っていく。
 また、仲間同士で悩みや課題の共有もできるコミュニティプラットフォームの構築、とビジネスパートナー(販売代理店等)との連携に取り組んでいく。
 なお、発表会の質疑応答では、坂田社長とともに、執行役員カスタマーマーケティング本部長の仁木理人氏も出席した。

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