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第2回つくばみらい市 米コンテスト 最優秀賞に飯泉正さん 井関農機、関東甲信クボタも協賛

つくばみらい市(小田川浩市長)が主催する「第2回つくばみらい市米コンテスト」が11月20日、つくばみらい市伊奈公民館を会場に行われた。つくばみらい市と「先端技術を活用した農業の推進に関する連携協定」を締結している井関農機、「農業参入環境整備に関する連携協定」を提携しているクボタも協賛、井関農機夢ある農業総合研究所の三輪田克志所長、関東甲信クボタの冠康夫社長も食味官能審査の審査員を務めた。最優秀賞には飯泉正さんが選ばれた。

 つくばみらい市は、古くから「谷原三万石」と呼ばれる米どころで、肥沃な土壌、小貝川等の豊富な水源及び安定した気象条件により、品質の良い米づくりが行われている。にもかかわらず、市外への認知度やブランド力が十分ではないことから、「つくばみらい市米コンテスト」を開催。品質の数値化を行い生産者の生産意欲を向上させるとともに、市内外に向けて市内産米のPRと、消費拡大を目指している。今回で2回目であり、同市が進める「未来型農業事業」の一環として実施されている。当日は申込みのあった76検体のうち、15検体がノミネート。会場で同条件のもと炊飯され、食味官能審査が行われた。
 コンテストの冒頭、主催者を代表して小田川市長が挨拶。「今年で2回目となる本コンテストだが去年よりも多くの方にご出品頂いた。一方で、昨年より点数がとれなかった生産者も目立った。原因はこれから精査されると思うが、鈴木会長に伺ったら出品の仕方にも注意を払うべきとのことだった。来年に向けて我々も力いっぱい協力させていただくので更に積極的に取り組んでいただきたい」と語った。
 続いて、米・食味鑑定士をはじめ今回の審査を行う16人の審査員が紹介されるとともに、米・食味鑑定士の入口寿子氏が審査方法を説明。その後、食味官能審査に移った。
 審査委員は、米・食味鑑定士協会の鈴木秀之会長、井関農機夢ある農業総合研究所の三輪田克志所長、関東甲信クボタの冠康夫社長、大子町特産品流通公社特産品ディレクターの益子勇氏の4名の鑑定士と、小田川市長をはじめとするつくばみらい市米飯官能鑑定士7名、一般審査員5名。計16人の投票で最優秀賞各部門1名、優秀賞4名、優良賞10名を選んだ。
 最優秀賞には、福岡地区の飯泉正さんのコシヒカリが選ばれた。飯泉氏は水稲1町6反のほか「芝」を生産する専業農家。受賞にあたっては受賞できるとは思っていなかったと驚きを隠せない様子。「今年は施肥、特に追肥が上手くいったことが今回の結果に繋がったと思う」としながら、「まだまだ年によってバラつきがあるところが課題。収量も食味ももっと高いところで安定させたい」と語った。
 今回の受賞者は次の通り。敬称略。
【受賞者】▽最優秀賞=飯泉正▽優秀賞=張替文夫、山口貴司、(農)やなぎの郷、古谷新一郎▽優良賞=井土正義、中山一徳、森伸次、寺田隆紀、本多忠昭、市川貴司、市川智、中島菊江、沖田哲夫、(農)やわら生産組合。
 前記の審査結果の発表後、講評を行った鈴木会長は「今回の出品米はいずれも甘い香りのする良い品質のもので、審査員の皆さんも選ぶのに困ったと思う。課題をあげるとすれば粒立ち。コンテストに出品する前にもっと整粒値をあげる必要がある」などとアドバイスした。
 なお、つくばみらい市は令和7年度の米・食味分析鑑定コンクール:国際大会の開催地となることが決まっており、今回のようにコンテストを開くことで3年後のコンクールに向けた機運醸成に取り組んでいる。
     ◇
 なお、当日は同公民館の駐車場などでつくばみらい市商工会主催の商工感謝祭も開かれており、関東甲信クボタ及びヰセキ関東甲信越もこれに協力。田植機やトラクタ、コンバインを展示。子どもたちが楽しそうに乗りながら記念写真を撮っていた。

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