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畦畔等での課題探る リモコン式草刈機検討会 農研機構

畦畔等での課題探る リモコン式草刈機検討会 農研機構
農研機構西日本農業研究センターは8月24日、広島県福山市西深津町の同センターで、「リモコン式草刈機技術検討会」を開いた。中山間地が多い西日本では畦畔率が高く、草刈など畦畔の管理作業は大きな負担となっている。遠隔操作が可能なリモコン式草刈機は、草刈作業の省力・軽労化が期待される一方で、傾斜地では面積の一部しか導入できないなどの課題もある。検討会では、リモコン式草刈機の実演会を行ったほか、現状の課題や効果的な導入・普及拡大について考えた。

 令和元年度に始まった国の「スマート農業実証プロジェクト」は3年目が終了し、中山間水田作や果樹作を中心にリモコン式草刈機が多く導入されてきた。その中で、「急傾斜では走行部が滑り、法面が崩れる」「重量制限で軽トラに積載できない」「刈高さの調整機能が不十分」などの評価があり、メーカー各社は改良を重ね、性能や安全性の向上に努めてきた。
 この日の実演会では、6メーカーが草の茂った傾斜40度程度の斜面で実際に機械を動かした。
【中四国クボタ】「ARC―501」は3・85‌PSの高出力エンジンを搭載し、草のボリュームが多い場所でも作業能率を維持。谷側・山側ともにW車輪で地面に食いつき、急斜面でもずり落ちることなく安定作業が行える。
【IHIアグリテック】リモコン小型ハンマーナイフモア「SH950RC」は、パワフルな油圧駆動。繁茂した背丈の高い草などあらゆる草が刈り取れ、刈幅950㎜で高効率作業を実現する。重量340㎏で軽トラに積載できる。
【アテックス】ハイブリッドラジコン草刈機「神刈RJ703」は、使用最大傾斜角度45度を検知すると一時停止する安全機能を装備している。スマホで本機の走行操作ができ、プロポの故障やバッテリー切れの際も安心。
【オーレック】ラジコン草刈機「スパイダーモアーRC」は、専用設計クローラーで地面を捉え、最大傾斜45度でも安定走行する。斜面では重力の影響で機体の走路が谷側に傾いていく傾向があるが、同機は山側の回転速度を制御することで傾斜面でも直進を維持する「傾斜アシスト機能」付。
【ゼノア】親子式傾斜地草刈機「KHM400W」は、斜面の上の親機にワイヤーロープでつながれた子機が、斜面を上り下りしながら草刈りする新発想の機械。急斜面を人が下りることなく草刈りでき身体的負担が少ない。
 午後の技術検討会には、農研機構や農業技術センターの担当者が登壇。リモコン式草刈機は、畦畔に機械が入れなかったり、水路際や急勾配、障害物で作業が出来なかったりする場所がある。農研機構スマート農業事業推進室の大黒正道氏は「リモコン式草刈機はどのような畦畔にも使えるわけでない。現場の傾斜角度や斜面の凹凸、畦畔天端の幅などを事前に確認し、既存の機械と使い分けるのがよい」と話した。岐阜県農政部農政課の後藤達彦氏は、シェアリングの実証結果を報告。刈払機に比べ草刈作業時間や導入コストが大幅に低減できたとし、「作業効率向上を図るため、現場で事前の確認調整作業が必須」とした。

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