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最大積載量が5.5t 環境に配慮した電気制御式 新型フォワーダ発売 諸岡

諸岡(諸岡正美代表取締役CEO)は最大積載量5.5tの新型フォワーダ「MST―1000VDL」を発売。オフロード法2014年基準エンジンを搭載した新型機のポイントは〝電気制御〟。同社フォワーダでは初の電気制御式2本レバーや燃料消費を抑えることが可能な「オートデセル機能」の搭載など、環境に配慮した新システムを採用している。
 諸岡=茨城県龍ケ崎市庄兵衛新田町358=は、次世代に向けて自社製品のリニューアルを続けている。発売中の「MST―1000VDL」もその一つで、不整地運搬車の開発で培ったモロオカのノウハウを応用しつつ、電気制御化を遂げたことで、よりスムーズで安全に作業を行える。
【電気制御式2本レバー】同社フォワーダでは初搭載。電気制御化したことでスムーズな操作感を実現。電気制御化を図った走行レバーはコンパクトに設置できるため、足元の空間も広がり居住性が向上した。
【オートデセル機能の搭載】こちらも同社フォワーダでは初搭載。走行操作が一定時間(5秒以上)行われない場合、エンジン回転数がローアイドル状態となる機能で、燃料消費の低減及びCO2の発生を抑制する。
【HSTスピードモード搭載】従来の高速・低速に加え、夫々3段階のスピードモードが選択可能。高速走行はもちろん、安定した微速での走行も可能になった。
 この他、荷箱のフラットな底板は高強度で長期間の使用にも耐えうるスウェーデン鋼のHARDOXⓇを採用。足回りを強化したことに伴い、従来機と比べて全幅を大きく変更することなく積載量を5tから5.5tにアップした。メンテナンス面でも脱着式の防塵ネットをラジエータ前面に設定。可倒式のオイルクーラや開閉式のエアコンコンデンサはエアブローでほこりを飛ばす際にもアクセスが容易で、整備や点検時にも手が入りやすく、メンテナンス性を向上させている。また、グラップル(Cranab社製FC45DT)搭載のMST―1000VDLGも年度内に発売予定となっている。
 ハーベスタをはじめとする造材機の進化が進むにつれて、効率作業を実現させるカギとなるのが伐り出した材を運ぶフォワーダだ。同社では今後も林業機械のブラッシュアップを進め、次世代に向けたフォワーダの開発を進めていく。
【主な仕様】▽運転質量=7.7t▽最大積載量=5.5t▽エンジン=CAT C4.4(92・6kW)▽機体寸法=全長5550×全幅2500×全高2710㎜▽最低地上高=425㎜▽荷台寸法=長3300×幅2100㎜▽走行速度(Hi/Lo)=毎時10・2/7.1㎞▽ダンプ角度=49度。

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