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小型建機の生産増強 枚方製造所内に建屋増設 クボタ

クボタ(北尾裕一社長)は、ミニバックホー(ミニショベル)の主力工場である枚方製造所の生産能力を増強する。欧州や北米の旺盛な需要への対応に加え、将来的なアジアなどの市場形成を見据え、塗装や組立を行う建屋を増設するなどし、年間生産能力を現在の4万8000台から7万8000台に引き上げる。投資額は約170億円、延床面積1万2150㎡。

 ミニバックホーは市街地の工事現場等で掘削等に使用される小型建設機械だが、クボタが国内・世界ともトップシェアにあり、枚方製造所(大阪府枚方市)を中心にドイツ、中国(無錫)でも生産している。
 米国におけるコロナ禍での郊外移住に伴う住宅建設の増加に加え、各国でのインフラ投資や都市開発に伴う工事の増加を背景に需要は旺盛で、今後も引き続き欧米を中心に拡大が見込まれる。
 クボタは旺盛な需要に対応するため、ミニバックホーの主力工場である枚方製造所の生産能力を年間4万8000万台から7万8000台に引き上げる。新たに建屋を建築し、塗装工程と組立工程の一部を移管し、移管により空いたスペースを活用して既存の組立ラインの拡張や加工・溶接設備の増設などを行い、生産能力向上を図る。
 新たな塗装工程では防錆に優れた電着塗装に加え、環境面にも配慮し、塗料のロスが生じにくく、VOC(揮発性有機化合物)も大幅に削減できる粉体塗装を採用する。また、塗装工程で発生した廃熱の再利用や屋上に設置する太陽光発電設備を活用し、製造工程における環境負荷の低減にも取組む。
【新棟の概要】▽稼働時期=組立ラインは2024年10月、塗装ラインは2025年10月▽投資額=約170億円▽延床面積1万2150㎡。
【枚方製造所の概要】▽所在地=大阪府枚方市中宮大池1―1―1▽従業員数=約1170名(2022年1月1日現在)▽生産品目=建設機械、ポンプ、バルブ、鋳鋼製品。

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