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塩ビ水耕栽培ベッド 清掃しやすく病気回避 プラスティックス

プラスティックス=大澤重弘代表取締役、福井市南居町81―1―40=はこのほど、野菜工場や水耕栽培向けの塩ビ製ベッドを開発した。設計・施工も含めた「水耕栽培向けソリューション」として提案する。
 野菜工場をはじめとする水耕栽培の現場では、発泡スチロール製ベッドの使用が一般的だが、清掃しにくいことや破損が生じやすいといった課題がある。塩ビ製ベッドは耐久性に優れるだけでなく、洗浄して半永久的に使用でき、廃棄する資材を大幅に減らすことができる。
 同社はアクリルやペット、塩ビなどの素材や工業用樹脂製品の加工製造で培った押出成形や射出成形、塩ビ溶接などの加工が強み。様々なタイプの水耕栽培に応じて最適な材料を選定し、設計、現場への搬入、施工までをワンストップで手掛けている。
 水耕栽培に多く使用される発泡スチロール+シートを使用したベッドは安価で導入しやすい一方、表面の凹凸に汚れが入り込みやすいため細部まで清掃が及ばず病気や藻の発生原因となり、栽培現場全体に病気のリスクが広まる恐れがある。また、使用期間が長くなると劣化して発泡の割れ・欠け・シートの破れ・穴あきが生じ、水漏れの原因となることもあり、頻繁な差し替え作業も現場の大きな負担となっている。
 同社の塩ビ製ベッドは、ゴムベラなどを使ってほぼ完全な清掃が可能。白色樹脂のため目視で不純物が確認でき、安心して栽培に取り組める。また、溶接加工するためつなぎ目がなく、水漏れしない。
 発泡スチロールと比べると初期投資は高いが、耐久性を備え、「通年の維持費」や「病気回避」といった利点も多い。多くの現場では数回の作替えでビニールの交換が発生し、廃棄されているが、塩ビ製ベッドなら半永久的に使用でき、資材の廃棄ロスを軽減できる。
 同社は縦型水耕栽培ユニットや完全密閉型水耕栽培工場向けの栽培プ―ル、養殖と水耕栽培を組み合わせたアクアポニックスシステムなどで実績がある。

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