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社外とデータ連携 KSAS API提供開始 クボタ

社外とデータ連携 KSAS API提供開始 クボタ
クボタ=北尾裕一社長、大阪市浪速区=は、営農支援システム「KSAS(クボタスマートアグリシステム)」に蓄積する営農データを他社がサービス提供する各種システムで利用できるようにするため、システム開発者向けに「KSAS API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)の略称で、システム間連携を容易にする為に、連携のルール・仕様を定義し、一部の機能を効率的に共有できる仕組み)」の提供を開始する。KSASと他社システムを併用するユーザーの利便性向上に加え、KSASが蓄積する豊富なデータを利用可能にすることで、社外パートナーによる新たなシステムやサービスの開発を促し、スマート農業の推進を通じた日本農業への貢献を目指す。
【背景と狙い】農業生産者の高齢化が急速に進むなど、国内農業が多くの課題を抱える中、スマート農業の推進によって農業の大規模化やコスト競争力強化、農作物の高付加価値化といった国内農業の成長に寄与すべく、クボタは農地情報や作業履歴、収穫実績、農機の稼働情報等をパソコンやスマートフォン等を使って管理・閲覧できる営農支援システム「KSAS」のサービス提供を2014年に開始。サービス開始から約8年が経過し、他社からも農業に係るシステムが数多くリリースされている。
 それらのシステムは各社個別に運営されていてデータが連携されておらず、複数のシステムを活用する農業生産者を中心にシステム間でのデータ相互利用などのニーズが顕在化してきている。また、政府からも内閣府によるSociety5・0(データ駆動型社会)や、農水省による「農業分野におけるオープンAPI整備に関するガイドライン」の整備等、データ利活用がしやすい環境の整備が求められている。
 クボタでは既に官民共同の農業データ連携基盤「WAGRI」の「農機OpenAPI」を介してクボタの農機の稼働情報等のデータを提供しているが、更に農地情報や作業履歴といったKSASに蓄積されているデータもオープン化し、他社システムと容易に連携できるよう「KSAS API」の提供を開始する。
 クボタでは「KSAS APIの提供により他社システムと連携することで、日本の農業発展、スマート農業推進に貢献してまいります」としている。
【KSAS APIの概要】▽対象=日本国内の営農支援サービスを提供している法人・組織(KSAS APIの利用にはクボタとの契約が必要。各種データの利用に際しては当該農業生産者の同意が必要)▽利用可能なデータ項目=営農組織情報、農地情報(今後、農薬情報、肥料情報、作業日誌情報、作付計画情報も公開予定)▽ウェブサイト=KSAS Developers(https://developers.ksas.kubota.co.jp/)。

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