農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

受付時間 平日9:30~17:00

TEL 03-3831-5281

毎週 火曜日発行
 >  > 売上高など記録更新 STIHL 2021年グループ業績

売上高など記録更新 STIHL 2021年グループ業績

STIHLグループは2021年グループ業績を発表した。売上高は50億ユーロ超の売上を計上。その他、販売台数、生産台数、従業員数の4つの部門で新記録を達成など、2021年はSTIHLグループにとって記録ずくめの年となった。
 2021年度の売上高は、前年度比10・4%増の50・6億ユーロ(約6604億円、1ユーロ・130・52円換算・2021年12月30日為替レート)を計上し、新記録を達成。為替レートの影響を除くと前年比12・3%増となった。取締役会会長のミヒャエル・トラウブ氏は、「2021年は期待を上回る成果を上げることができました。販売台数と生産台数で新記録を樹立したほか96年に及ぶ歴史のなかで初めて売上高が50億ユーロを超えました」と説明。また、グループ全体の世界の従業員数も新記録を達成。2021年12月31日現在で2万94人と、前年比10・4%増まで拡大した。
 STIHLグループは、2021年に前年比16・9%増となる3・31億ユーロの投資を行った。この内91・8%が、世界各地の生産拠点に対するもので、「機器類と設備類を拡充し、グローバルでの生産体制の連携を強化することで即応力を一層高め、各国での継続的な需要増に応えるのが目的です」とトラウブ氏は述べた。特に大きな投資を行ったのがブラジルのシリンダー生産、米国の軽量ガイドバー生産、スイスのソーチェン生産、ドイツのクランクシャフトおよびプラスチック生産で、グループの多くの拠点では現在24時間の生産体制をとっている。各拠点のトピックスは次の通り。
 ▽ドイツのSTIHL本社拠点は、創業以来2番目となる年間生産台数を記録。
 ▽米国バージニアビーチのSTIHL Inc.,は、パワーヘッドの生産台数を前年比19%増に拡大。従業員研修を強化することで生産の柔軟性を高め、サプライチェーンおよびセールスの変化に迅速に対応している。
 ▽STIHL中国は、2006年設立の青島生産拠点で2500万台目を記録。同拠点は2019年比50%増という生産台数の大幅拡大を達成。
 ▽STIHLブラジルは、2021年に1億個目となるシリンダーの生産を記録。1996年の設立以来、生産台数を大きく拡大している。
 ▽STIHLチロルは2022年夏に新たなプラスチック生産施設が稼働開始予定。同拠点における垂直統合が大きく進むとみられ、グループのバッテリー製品(バッテリーチェンソーSTIHL MSA 300など)の大部分が作られる。
 ▽スイスのソーチェン生産拠点は2021年に生産量20%増と新記録を樹立。設備拡充にも大規模投資を行い、特に多様な製造工程とソーチェン組立に用いられる自社開発・製造の特殊機械への投資に重点を置いている。
 ▽100%子会社のZAMAは取扱いパーツの種類を拡大。キャブレターに加え、2021年よりケーブルハーネスの製造を手掛けている。ケーブルハーネスはガソリン製品と全てのバッテリー製品向けに、そしてロボット芝刈り機「iMOW」で使われるため、今後投資を行っていく計画。
 最後に、STIHL TIMBERSPORTSについて、2022年は個人戦、チーム戦ともに有観客開催する。「ワールドトロフィー」は2022年5月28日にオーストリア・ウィーンの中心部にあるラートハウスプラッツ(市庁舎前広場)で開催。シーズン最終戦は2022年10月28~29日にスウェーデンのイェーテボリに場所を移し、チーム世界選手権を2年ぶりに開催する。

関連記事

〝チャレンジ〟掲げ新生諸岡始動 35年ぶり社長交代 海外、国内林業部門強化へ

〝チャレンジ〟掲げ新生諸岡始動 35年ぶり社長交代 海外、国内林業部門強化へ

アイデック 安全講習会で講演 安全な草刈りをサポート

アイデック 安全講習会で講演 安全な草刈りをサポート

ビコンジャパン GPS連動型スマート農機 畑作「三種の神器」 機能拡張しより使いやすく

ビコンジャパン GPS連動型スマート農機 畑作「三種の神器」 機能拡張しより使いやすく

サタケに知財功労賞 商標を活用した戦略評価

サタケに知財功労賞 商標を活用した戦略評価