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各種肥料を適量均一に 牽引式マルチスプレッダ デリカ


デリカ(金子孝彦社長)は、土づくりに役立つ堆肥散布機のシリーズ化を図っており、各種肥料・堆肥の少量散布などマルチに活躍する新型の牽引式マルチスプレッダの発売を予定している。畑作関連機器ではカタクラブランド製品を引き継ぐことでキャベツやブロッコリー、ニラ等の移植機をラインナップに加え、散布機とのシナジー効果も期待できそうだ。
 デリカ=長野県松本市大字和田5511―11=は、「有機農業と、未来へ。」をキャッチフレーズに、主力製品のマニアスプレッダ(堆肥散布機)をはじめ、農業の生産性を改善するため農業機械を中心に多様な製品を提供している。
 新型の牽引式マルチスプレッダ「DMS―1105W」は、1t搭載のトラクタ直装タイプ。リモコンを使ってシャッタ開度を無段階で自在に調整可能なので、トラクタキャビン内から作業できる。従来の肥料散布機では難しかったペレット、土壌改良材、鶏糞堆肥などの少量散布に適しており、肥料取締法の改正で拡大が見込まれる混合堆肥複合肥料や指定混合肥料などの適量均一散布にも威力を発揮しそうだ。
 また、耕種農家にとって主力の小型トラクタでも大量運搬・少量散布できるのも魅力だ。車体は、けん引作業に慣れない人でも容易に操作できるようにステアリング車軸を装備するなど、狭い所でもけん引が楽に行えるようになっており、さらにホイルステアリングモデルによる「くるくるターン」で一段と作業が楽に。トラクタとの連結はトラクタロワーリンクによる特殊機構のため、急旋回時でもPTOジョイントの振動が少なく連続散布できる利点もある。
 野菜移植機については、機械化一貫体系の中では、ポット苗の全自動移植機が主流だが、傾斜地や風が強くて全自動化できない地域では、慣行苗を半自動の移植機で植えたいというニーズがある。こうしたニーズに応え、各産地に適したスペシャル機が登場しており、新規需要の掘り起こしに奏功している。
【DMS―1105WSの主要諸元】▽散布幅=8m▽最大積載質量=1000㎏▽機体質量=720㎏▽最大積載容量=1.9㎥▽機体寸法=全長3855×全幅1350×全高1350㎜▽荷台寸法=長さ2320×幅1050~1150×高さ480㎜▽装着方法=トラクタロワーリンク▽駆動方法=トラクタPTO▽適応トラクタ=15~30㎰▽コンベア変速段数=2段(ギア交換)▽コンベア速度(m/min)=5.1(高速時)、2.6(低速時)▽ビータ径(㎜)=570(散布用)、275(破砕用)▽シャッタ開度=0~200㎜▽シャッタ開度調整=20段。

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