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シンジェンタ リゾケアXL(コーティング処理済み種子) 新潟でドローン播種実演

シンジェンタジャパン(的場稔社長)は10日、JA新潟かがやき、株式会社セキドの協力のもと、渡辺農園(新潟県五泉市)で、水稲湛水直播向けコーティング処理済み種子「リゾケアXL」と自動航行システムを搭載した「DJI Agras T10」を使用したドローンによる播種を行った。
 先進的な種子処理技術を使った直播向け種子とドローン播種の組み合わせることで、新潟県はもとより全国の水稲生産の担い手の規模拡大、中山間地域の省力化、今後の持続可能な米作りへのさらなる貢献が期待されている。
 ドローン播種は、リゾケアXLコーティングを行った「コシヒカリBL(品種名)」種子を使い、充填作業などを含め、20aで合わせて10分ほどで完了し、田植えの40分に比べ、時間の圧縮と田植時の重労働の軽減が図れた。
 水田に直接稲の種子を播種する「直播栽培」は、田植えを行う「移植栽培」と違い、育苗の作業とコストが省略されるほか、苗運びなどの重労働もないため省力化が期待され、担い手に集約が進む中での規模拡大にも貢献できる技術。一方、直播栽培は、田面の条件・水管理などをマニュアル通りに行うのが難しく、出芽・苗立ちが安定しない等の課題もあり、緩やかな普及が現状だ。このような状況の中、シンジェンタは生産者の省力化、そして、持続可能な農業に貢献すべく、農薬製品に加え、昨年より水稲湛水直播向けコーティング処理済み種子「リゾケアXL」を展開している。またドローンや無人ヘリで播種試験の試みを行ってきたが、今回は更なる省力性を期待できる自動航行システムで行った。
 渡辺農園は、これまで圃場が大きいと管理しきれないため直播を導入しなかったという。渡辺農園の渡辺徹氏は「今回の試みがうまくいくならリゾケアXLを取り入れて直播栽培を広げていきたい」と期待を寄せる。
 リゾケアXLは苗立ちを向上させる酸素供給剤、苗腐病を防除する殺菌剤、イネドロオイムシなど初期害虫からイネを守る殺虫剤の3つの農薬が施されている。2022年は25府県以上で実証実験が行われている。

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