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IHIアグリ 新型GPSナビキャスタ 公道走行にも対応 重量計付スパウト型新発売

車速連動・経路誘導・可変施肥機能で好評を得ているIHIアグリテック(満永敬哉社長)のGPSナビキャスタシリーズから重量計付きの新商品MGLシリーズが登場した。同機はリアルタイムでホッパ内の資材量を計測。その計測結果で施肥作業中に散布量(シャッタ開度)を自動補正するため、作業のたびに変化する諸条件の影響を受けず正確な散布が可能だ。
 IHIアグリテック=北海道千歳市上長都1061―2=が開発したGPSナビキャスタMGLシリーズは、「MGL604P(ホッパ容量600ℓ)」と「MGL1204P(同1200ℓ)」の2型式。スパウトタイプのブロードキャスタで、本体、電動シャッタ、施肥コントローラ、経路誘導装置、GPSアンテナ(受信機一体型)で構成。リアルタイムに資材量を計測するための重量センサ(ロードセル)が前方フレームと後方フレームの間に搭載されている。主な特長は次の通り。
 ①資材量は経路誘導装置の画面上に常に表示され、作業中いつでも確認できるため、安心して作業が可能。また、残量が一定量以下になるとアラームで知らせるため、残量を気にせず作業に集中したまま肥料追加のタイミングを判断できる②重量計で散布流量を計測しているため、作業中に散布量(シャッタ開度)を自動補正が可能。これにより、作業のたびに変化する諸条件の影響を受けない正確な散布が可能③重量計によって使用資材の最適な肥料流動測定値を計算し、次の作業に自動で適用可能④従来の作業日時、設定パラメータ、地点ごとの散布量等の作業ログに加え、作業ごと(1筆ごと)の実施肥量を記録でき、施肥管理の高度化・効率化が図れる⑤車速連動、経路誘導、可変施肥機能にも対応⑥公道走行のための灯火器、反射シール、制限速度ラベル等々標準装備、など。
 資材を広範囲かつ高能率に散布できるブロードキャスタは、電動シャッタとGPS受信機から得られる車速情報を利用することで、任意の作業速度で高精度な施肥が可能なモデルが登場しているが、作物の高品質化に伴ってより精密な施肥管理が求められるようになっていること、急速に進む農作業の精密化・高度化技術を最大化するためにも作業機側のさらなる高精度化が求められていた。そこで同社は2019年から農研機構と共同研究に着手。満を持して発売を開始することととなった。リアルタイムで施肥量を測定し、より精密な作業を実現する同機はブロードキャスタが理想とする形であり、その能力を直接確認して欲しい製品だ。
【主な諸元】▽作業速度(㎞/時)=4~10▽散布幅(m)=粒状:7~12、砂状:5~7▽毎時能力(a/時)=粒状:170~720、砂状:120~420▽散布量(㎏/10a)=砂状:5~180、砂状:10~620▽適応トラクタ=MGL604P:33~59‌kW、MGL1204P:51・5~88‌kW。

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