タイガーカワシマの新型エンジン付き苗箱洗浄機 ノズル変え田植機や農具も洗える
タイガーカワシマ＝川島昭光社長、群馬県邑楽郡板倉町大字籾谷２８７６＝は３月28日、新型エンジン付き苗箱洗浄機『エンジン洗ちゃん／ＮＢＣ―Ｅ３０６』の実演会を行った。水路の水などを使って苗箱だけでなく、他の農機具も洗える洗浄ノズルを取付け可能なこれまでにない製品。当日は本社工場近くの川辺でその能力を遺憾なく披露した。
当日は本社で川島社長、川島廣大常務取締役営業本部長、関口文隆技術部部長が製品の概要について説明した後、近くの川辺で洗浄実演を行った。
関口技術部部長は次の４点を紹介。①エンジンを動力として洗浄ブラシとポンプを作動させ、水路などから水を汲み上げて苗箱を洗浄。昨年開発した旧モデルと比べてパワフルで高耐久ポンプを採用したことで汲み上げ揚程が1.5ｍから３ｍに向上。高さのある水路などからも汲み上げ可能になった②吐出側のホースに散水ノズルが取付け可能になり、苗箱以外の田植機や農具も洗浄できるようになった③本体背面に清掃口を設置。洗浄機に溜まった泥や根を簡単に除去でき、使用後のメンテンナンスも楽に行える④移動車輪付きなので移動が楽にでき、車輪の固定には足踏み式ストッパーを採用。洗浄作業や保管時に機体を固定できる。
同社はモータータイプの苗箱洗浄機『洗ちゃん』を発売しており、毎年コンスタントな実績をあげている。新型機は、そのモータータイプでベストセラー機ＮＢＣ―３０５で採用して好評の高耐久ナイロンブラシを用いたブラシ洗浄自動搬送機能や苗箱の汚れ具合で作業速度を変えられる作業速度切換え機能などの基本構造を継承している。「だが、『エンジン洗ちゃん』はエンジン式なので電源や水道がない環境でも近くに用水路などがあれば、苗箱や農機具に付着した土や泥がこびりつく前に洗い流すことができる」と説明。川島常務取締役が「エンジンも国産で、ポンプは30年以上の販売実績のある国産メーカーに変えたことで揚げ力が一目で分かるほど強くなっている」と述べた。
実演は最初に川の水を使って苗箱を洗浄。呼び水なしで使えるので直ぐ作業が始められ、リズムよく苗箱の汚れを取り除いていた。給油１回で2.5時間稼働するので、作業に慣れれば７００枚はいけるというのも納得。続いて、散水ノズルに付け替えて田植機の洗浄も披露。その際には切り替え作業が必要となるが、ベルトカバーを開けてベルトテンションを外すだけのワンタッチで行え、0.4MPa相当の水圧で力強くタイヤ周りの汚れを落としていた。洗浄機だけでなくポンプとして田植シーズン以外にも使える製品となっており、汲み取り用ホースは４ｍあるので、様々な条件で使用できるはず。田んぼで苗箱を洗える機械はこれまでなかっただけに視覚的にもインパクト十分。試運転時にも農家が集まってきたというので販売店にとっても大きな可能性を秘めた製品と言えそう。作業中に手の余ることの多い家族形態の農家さんや、翌日仕事のある兼業農家さん、節水を考える生産者さんにおススメしたい、と川島社長。「販売台数は２００台、４月１日から販売する。田植え後の苗箱洗浄作業は手間がかかり大変重労働。１台で２役使える『エンジン洗ちゃん』で新しい需要を作っていきたい」と力強く語った。
【主な仕様】▽全長×全幅×全高＝６００×９９５×１０５０各㎜▽最大処理能力＝３００枚／時▽処理速度切替＝有り（１００・２００・３００枚／時）▽洗浄ブラシ＝３本▽苗箱送り＝ゴムローラー、１軸駆動▽揚程＝3.0ｍ▽エンジン＝出力／1.7㎾、排気量／79・６㏄、使用燃料／自動車用無鉛ガソリン▽ポンプ吐出量＝約15ℓ／分▽機体重量＝80㎏▽備考＝清掃口・箱受装置・洗浄ノズル・移動用車輪・メンテナンス油付き▽税込小売価格＝39万８２００円。
当日は本社で川島社長、川島廣大常務取締役営業本部長、関口文隆技術部部長が製品の概要について説明した後、近くの川辺で洗浄実演を行った。
関口技術部部長は次の４点を紹介。①エンジンを動力として洗浄ブラシとポンプを作動させ、水路などから水を汲み上げて苗箱を洗浄。昨年開発した旧モデルと比べてパワフルで高耐久ポンプを採用したことで汲み上げ揚程が1.5ｍから３ｍに向上。高さのある水路などからも汲み上げ可能になった②吐出側のホースに散水ノズルが取付け可能になり、苗箱以外の田植機や農具も洗浄できるようになった③本体背面に清掃口を設置。洗浄機に溜まった泥や根を簡単に除去でき、使用後のメンテンナンスも楽に行える④移動車輪付きなので移動が楽にでき、車輪の固定には足踏み式ストッパーを採用。洗浄作業や保管時に機体を固定できる。
同社はモータータイプの苗箱洗浄機『洗ちゃん』を発売しており、毎年コンスタントな実績をあげている。新型機は、そのモータータイプでベストセラー機ＮＢＣ―３０５で採用して好評の高耐久ナイロンブラシを用いたブラシ洗浄自動搬送機能や苗箱の汚れ具合で作業速度を変えられる作業速度切換え機能などの基本構造を継承している。「だが、『エンジン洗ちゃん』はエンジン式なので電源や水道がない環境でも近くに用水路などがあれば、苗箱や農機具に付着した土や泥がこびりつく前に洗い流すことができる」と説明。川島常務取締役が「エンジンも国産で、ポンプは30年以上の販売実績のある国産メーカーに変えたことで揚げ力が一目で分かるほど強くなっている」と述べた。
実演は最初に川の水を使って苗箱を洗浄。呼び水なしで使えるので直ぐ作業が始められ、リズムよく苗箱の汚れを取り除いていた。給油１回で2.5時間稼働するので、作業に慣れれば７００枚はいけるというのも納得。続いて、散水ノズルに付け替えて田植機の洗浄も披露。その際には切り替え作業が必要となるが、ベルトカバーを開けてベルトテンションを外すだけのワンタッチで行え、0.4MPa相当の水圧で力強くタイヤ周りの汚れを落としていた。洗浄機だけでなくポンプとして田植シーズン以外にも使える製品となっており、汲み取り用ホースは４ｍあるので、様々な条件で使用できるはず。田んぼで苗箱を洗える機械はこれまでなかっただけに視覚的にもインパクト十分。試運転時にも農家が集まってきたというので販売店にとっても大きな可能性を秘めた製品と言えそう。作業中に手の余ることの多い家族形態の農家さんや、翌日仕事のある兼業農家さん、節水を考える生産者さんにおススメしたい、と川島社長。「販売台数は２００台、４月１日から販売する。田植え後の苗箱洗浄作業は手間がかかり大変重労働。１台で２役使える『エンジン洗ちゃん』で新しい需要を作っていきたい」と力強く語った。
【主な仕様】▽全長×全幅×全高＝６００×９９５×１０５０各㎜▽最大処理能力＝３００枚／時▽処理速度切替＝有り（１００・２００・３００枚／時）▽洗浄ブラシ＝３本▽苗箱送り＝ゴムローラー、１軸駆動▽揚程＝3.0ｍ▽エンジン＝出力／1.7㎾、排気量／79・６㏄、使用燃料／自動車用無鉛ガソリン▽ポンプ吐出量＝約15ℓ／分▽機体重量＝80㎏▽備考＝清掃口・箱受装置・洗浄ノズル・移動用車輪・メンテナンス油付き▽税込小売価格＝39万８２００円。
