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2022年上期新商品 ~井関農機~

井関農機(冨安司郎社長)は昨年12月8日、2022年上期新商品16品目27型式を発表した。本紙では回を分け、これを紹介する。今回は、より作業性・適応性を向上させマイナーチェンジした歩行型全自動野菜移植機「PVZ100シリーズ」「PVH103・203シリーズ」「PVHR203・403シリーズ」。価格は全て税込希望小売価格。
【ヰセキ歩行型全自動野菜移植機PVZ100シリーズ】発売型式「ナウエルエース」PVZ100シリーズ。
 野菜の大産地では若い後継者が多く、軽労化と効率を重視した経営を行っており、効率の良い全自動野菜移植機を要望する声がある。そこで今回、さらに作業性向上を図った歩行型全自動野菜移植機PVZ100を発売。
《主な特長》①コンパクトで扱いやすく野菜苗を全自動で効率良く植付=軽量な機体で大規模な野菜産地の多い傾斜地でも扱いやすく、作業者はセルトレイを機械にセットするだけで、全自動できれいに植え付けできる。
 ②高い操作性▽機体下降ストッパ=ほ場での休憩時に機体下降を防止できる機体下降ストッパを標準装備。機体最大リフト時に機体下降ストッパを「固定」にすることで機能し、スタンドの立てられないうねの途中で使用すると便利▽QRコードで取扱説明書が参照可能▽フィンガークラッチレバー=ハンドルから手を離さず主クラッチの入切を操作できる▽ワンタッチ株間調整=株間の設定は上下のボタンを押すだけで、1㎝刻みで変更できる。
 ③新型式追加(D型)▽10ℓタンクが2つついているかん水装置が標準装備の型式を追加。植付と同時にかん水を行うことで苗の活着を促進する④高い植付精度▽横開きホッパで苗適応性向上=苗抜けが良く、草丈の長い苗でも植付可能▽泥付着の少ないアルミ製鎮圧輪(T型を除く)=耐久性の高いアルミ製鎮圧輪を採用。回転部にベアリングを使用し鎮圧輪の回転がスムーズ。また、鎮圧輪スクレーパを針金に変更することで石噛みによる鎮圧輪の回転がロックすることを防ぐ▽水平リモート=機体の中心位置を手動で設定できる。設定した位置から自動水平が作動し、傾斜地もうねの中心に植付が可能⑤始動性の良い新エンジンを搭載⑥リニューアルデザイン。
 発売時期は2022年4月。希望小売価格は、PVZ100シリーズ=145万4200円~179万3000円。
【ヰセキ歩行型半自動野菜移植機PVH103・203シリーズ】発売型式「ナウエルナナ」PVH103シリーズ、同203シリーズ。
 現行機でも商品競争力の高い移植機だが、今回エンジン変更に伴い基調色をオーシャンブルー化、機体下降ストッパ標準装備など市場の要望を織り込みマイナーチェンジ。
《主な特長》①軽量コンパクトで簡単作業=歩行型半自動野菜移植機はうねに沿って前進し、機械に随伴する作業者はカップに苗を投入するだけで苗の植付を行える。また、軽量コンパクト設計で女性や高齢者でも簡単に扱える②新エンジン=始動性の良い新エンジンを搭載。また、キャブレタ内の燃料をワンタッチで排出することのできるキャブドレンを採用し、保管時などの燃料トラブルが防止できる③高い植付精度▽横開きホッパで苗適応性向上(一部型式のみ)▽自動高さ・水平調節機構(一部型式は手動水平調節)=うねの高さに連動して機体を自動で上下し、常に一定の植付深さを維持。機体を水平に保持し、うねの中心に植付できる。
 ④高い作業性▽機体下降ストッパ▽主変速レバー手元配置(X型)=主変速レバーをハンドル左奥からハンドル右手側に変更。これにより小柄な作業者でも楽に操作できる▽QRコードで取扱説明書が参照可能▽たまねぎ移植機型式統合=たまねぎ移植機を3型式から1型式に統合。オプション部品を組み合わせることでレタス移植や条間24㎝(標準は条間20㎝)に対応。地域の体系や顧客ニーズに合わせカスタマイズが可能⑤リニューアルデザイン=カラーリングをネオブルーからオーシャンブルーに、オーナメントをシルバー基調のデザインに変更。
 発売時期は2021年12月。希望小売価格は、PVH103シリーズ=68万5300~123万6400円、同203シリーズ=107万9100~126万5000円。
【ヰセキ乗用型半自動野菜移植機PVHR203・403シリーズ】発売型式「ナウエルナナ」PVHR203シリーズ、同403シリーズ。
 エンジン変更に伴い基調色をオーシャンブルー化、かん水装置の容量アップなど市場の要望を織り込んだマイナーチェンジ機として発売。
《主な特長》①座りながら簡単作業=機械に乗ったままカップに苗を入れるだけで1行程2条または4条植付ができる。また、後ろ向き乗車方式を採用。進行方向に対して後ろ向きに乗車することで植え付けた苗の状態を、顔を上げただけで確認できる②作業性の向上▽シート調節幅拡大=シート調節幅を5㎝(3段階)から6㎝(4段階)へ拡大▽条間適応性拡大(L型)=レタス仕様のL型は、条間が27㎝、もしくは30㎝に変更可能。4条27㎝、4条30㎝の栽培地区に対応できる▽かん水装置の容量アップ(PVHR203・D型)=20ℓタンクを2個標準装備。一度の給水で長時間連続作業が行える▽軽トラックへの積載(L型を除く)=軽量コンパクト設計で軽トラックへの積載が可能▽機体下降ストッパ。
 ③高い植付精度▽横開きホッパで苗適応性向上(R型を除く)▽自動・手動切替式水平制御(Z・R型を除く)=水平制御の手動・自動が選べる切り替え機能が一部型式を除き標準装備。作業中にワンタッチで切り替えることができ、傾斜のあるうねやうね上面に凹凸があっても、一定の植付深さを保ちながらきれいに植付る④安心機能=うねが終わる際に音で知らせるうね終いブザーと、手元で光るうね終い注意ランプを搭載(Z2・R型を除く)。視覚と聴覚でうねの終わりを知らせる。また、ブザーとランプが作動しても乗車、着席したまま作業を続けた場合、エンジンが自動で停止(Z2・R型を除く)。さらに、押すだけでエンジンが停止する緊急停止スイッチを乗車席側に搭載し、もしもの際でも安心⑤始動性の良い新エンジン搭載⑥リニューアルデザイン。
 発売時期は2021年12月。希望小売価格は、PHVR203シリーズ=138万6000~164万4500円、同403シリーズ=153万100~178万6400円。

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