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三菱マヒンドラ農機の岩手の実演会に150名 GPSトラ・輸入作業機で

三菱マヒンドラ農機(齋藤徹社長)は11月26日、岩手県滝沢市のアピオ(岩手県産業文化センター)で実演会「イーグルデモンストレーション」を実施した。当日は天候にも恵まれ、担い手農家など約150名が来場する中、土づくりに役立つ作業機として同社が輸入販売するヒサルラー社(トルコ)のディープチゼルとディスクハローなどを提案して好評だった。

 今回の実演会は昨年アピオで初めて開催して2年目となる。新型コロナ感染防止対策から午前と午後の2回に分けて分散集客を図った。
 実演会の冒頭、主催者を代表して同社営業戦略統括部副統括部長の松村博夫氏が挨拶。「新型コロナの感染もワクチン接種が進み縮小傾向にあることから今回の実演会の開催となった。今年の米の作柄は全国平均101のところ東北では102と報告され、外食産業の需要低迷により米の在庫増加で2014年以来の仮渡金の下落となっている。このような状況では、新たな投資は難しいことが予想されるものの、低コスト・省力化を目指して開発した後付け可能なGNSS自動操舵装置『SE―Navi』を装着したトラクタ・田植機で、作業負担軽減を体感して頂きたい。また、当社が直輸入するラバーディスクハロー等の実際の耕起作業と作業速度の体感など、見て・触って・乗って頂き、ご検討頂ければ幸い」と述べた。
 昨年は100馬力の大型トラクタに装着する大型用ディスクハロー(20枚)とディープチゼル(5本爪)で実演を行ったが、今年は60~80馬力クラスの中型トラクタ用に適用拡大した商品化前のディスクハロー(16枚と18枚)とディープチゼル(3本爪と4本爪)で実演した。「東北・関東地区を中心に中型用の需要拡大が見込める」と松村副部長。
 また、展示のみで実演は行わなかったが、汎用コンバインVCH750にトウモロコシキットを装着した子実コーンキットを初披露した。農水省は、食料自給率向上のため、水田のフル活用の必要性から、飼料用の子実トウモロコシの増産に注目。「岩手県は畜産が盛んな地区なので、米も麦も大豆もそばもトウモロコシも刈取できるVCH750が水田フル活用のアイテムとして、注目される可能性があることから今回実機を展示した」と説明した。
 また、スマート農機では、昨年に続いて低コスト・省力化を目指して開発した後付け可能なアドオン型のGNSS直進自動操舵装置SE―Naviをトラクタと田植機(8条)に装着し、手放しでの作業を実演。同社独自の「SE―Navi」は、RTK―GNSS測位方式の自動操舵装置。これを使うと直進作業時のハンドル操作が不要になり、手を離しても誤差±5㎝の作業ができるため、不慣れなオペレータでも正確な作業が行えるメリットがある。「SE―Navi」の特長である①後付け可能②高精度③魅力ある価格の3つを訴求した。
 来場者も手放しでの直進作業を体感し、「疲労を軽減し、後ろの作業跡(出来映え)に注力できるのがいい」「誰でも同じように作業できることからオペレータの拡大も可能」といった声が聞かれた。同社では、今年度末までに西日本でも同様のイーグルデモンストレーションを予定している。

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