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やまびこが担い手育成を支援 八ヶ岳中央農業実践大学校へチェンソー刈払機など21台寄贈

やまびこ(久保浩社長)は、長野県原村にある八ヶ岳中央農業実践大学校(大杉立校長)に刈払機などの自社製品を寄贈。11月15日に同大学校本館で寄贈式を行った。同大学校の教育理念に賛同し、農業・林業の人材育成に役立ててもらうために行ったもので、吉崎拓男開発統合本部長は「将来を担う若手の育成に繋がるよう継続して協力を行っていく」と述べた。


 やまびこ=東京都青梅市末広町1―7―2=が寄贈したのは刈払機12台、動力噴霧機5台、チェンソー3台、パワーブロワ1台の合計21台、200万円相当の製品。寄贈式にはやまびこ、八ヶ岳中央農業実践大学校、そして橋渡し役となった三井住友銀行それぞれの代表者のほか在校生が出席。やまびこの企業紹介動画の上映後、吉崎拓男取締役執行役員開発統合本部長兼OPE開発本部長が、社を代表して挨拶した。
 三井住友銀行の紹介で実現した経緯などを説明した上で、「弊社の企業理念に、『人と自然と未来をつなぐ』がある。今回の寄贈はその実践につながるものであり、この上ない幸せを感じている。学生さんが農業機械に少しでも多く触れることで教育訓練の一助に活用いただければ」などと述べた。現在、同大学校とは試作機の試験の場として活用することも計画中で、「立木があり草が生い茂る大学校の広い敷地を使わせていただくと共に、学生さんから得た試作機のフィーリングや意見を開発に反映させていきたい」と話した。最後に「このような寄贈がきっかけとなり、双方の発展、更には将来の農業を担う若い世代の育成につながれば弊社としても大きな喜び。今後も協力関係を継続していく」と結んだ。
 続いて、三井住友銀行の山田賢二多摩法人営業部長が来賓挨拶をし、「本日がゴールではなくスタートとして捉えていただき、更なる発展になれば」とエールを送った。
 機械の寄贈を受けた八ヶ岳中央農業実践大学校は、『農で夢と命を育む』をモットーに実践的教育を行う83年の歴史を持つ全寮制の農業大学校で、これまで3400名近くの卒業生を輩出し、農業分野を中心に各方面で活躍している。だが、ここ数年、学生数の減少や、天候不良などによる農作物の減収なども重なり財政的には厳しい状態が続いていることから学校としての新しい特色を打ち出すことを模索。例えば、有機農業の強化やアニマルウェルフェアに配慮した畜産教育の実践などを新しい柱として生徒募集に繋げていこうと考えている。寄贈されたチェンソーと製品目録の贈呈を受けた大杉立校長は、「こうした時期にやまびこ様から多数の農機具を寄贈いただいたことは学生教育の面で大きな励みとなり職員・学生一同大変感謝している。本校でもやまびこ様の機械は一部使っており、〝使い勝手が良い〟〝性能が良い〟と十分承知している。この度の機械は学生教育、農畜産物の生産、環境整備といった面で活用したい」と歓迎の意を表すと共に、今後も連携を密にとっていく考えを示していた。
 贈呈式終了後には屋外でデモを実施。パワーブロワの使い心地などを試した。学生代表として製品目録などを受けた専修科1年生の佐藤瞳さんは「実家が農家なので農業を勉強しようと入学した。毎日実習についていくだけで大変だが、頑張って技術を磨きたい」と話し、同じく1年生の加藤颯人さんは「親が花の栽培などをしていて、興味を持ったのが入学したきっかけ。刈払機や動噴はよく授業で使っているので早く使ってみたい」と笑顔で話した。
【八ヶ岳中央農業実践大学校】実践大学校は、「野菜」「花卉」「酪農」「養鶏」の4部門で学生はこの中の1部門を選択。生産・流通・経営知識・専門技術の習得を行う経営実践教育が特色。所在地は長野県諏訪郡原村1721―118。

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