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JA全農 中四国エネルギー生活事業所の取組

JA全農では、安全・安心で地球環境にも配慮した「JA―OIL」の拡販を図っている。農機のオイル交換は、JA農機センターの他、メーカー・販売店などのプロに任せるのが一般的だが、組合員自らが行っているケースも多く見られ、なかにはJA―OILを購入していない利用者もいることがアンケートなどからも浮き彫りとなっている。ガソリンスタンド(JA―SS)はセルフ店舗がメインなので顧客接点をどう強化していくかが、これからの課題といえる。
 こうした中で、JA―OILの商流を全国の農機部門にも拡大し、組合員への販売を強化しているが、今回はJA―OILの販売拡大に取り組む中四国エリアでの取り組みに注目した。JA―OILをJAグループのマイブランドとして育成することに注力しているJA全農総合エネルギー部中四国エネルギー生活事業所の取り組みなどを業務企画課および本所石油課に聞いた。

 ―中四国エネルギー生活事業所の管轄エリアは。
「中国5県(広島・岡山・鳥取・島根・山口)と四国4県の事業所を含めて管轄している。中国エリアでのオイル販売は、これまでSSが主流だったが、閉鎖などの影響もあり、供給量は年々減少傾向にある。これは全国的な傾向といえるが、一緒に推進活動を展開しているJA―OILの製造元である出光興産のリテール担当者と、新しい納品先として、各県本部の農機部門・農機センターに推進活動を強化したことが奏功している。価格等の条件面で優位性があるJA―OILがいいというところもあれば、純正品がいいというところもある。これまで純正品だったところで実際に使ってみたら良かったという反応も頂いている」

 ―組合員への販売は。
「組合員自らがオイル交換しているケースもあり、オイルの需要はかなりあると見ている。農業機械の展示会にブース出展させて頂いて、組合員に販売する取組を一部農機展示会で実施している。直に組合員の声を聞くことができ、農機部門・農機センターの職員に対してJA―OILの認知度を高めて頂くという効果もある。JA―OILのコストパフォーマンスの良さが分かることで、JA―OILでの交換を希望される組合員の数も増えている。広島、島根、山口では、各県本部の農機部門・農機センターの担当者にご理解頂いたことで、販売拡大が順調に進んでいった。他県についても今後進めていくことを検討している」

 ―農機部門・農機センター職員向けのJA―OILのPR活動は。
「農機部門・農機センターの職員向けに勉強会を開くようにしている。JA―OILはどのメーカーの農業機械でも対応できるようにトップレベルの品質で作られていることを強調して説明させてもらうことで、JA―OILの良さをもう一度見直してもらう場にしていきたい」

 ―農機部門のメイン事業である共同購入トラクターの推進活動とのシナジー効果は。
「広島県本部と共同購入トラクターの購入者向けにエンジンオイルをプレゼントするキャンペーンを展開した。エンジンオイルや油圧作動油については広く提案して頂ける商品なので、さらに、JA―OILのチラシを配布してもらう協力要請をしている。当事業所では、チラシ作成などの資料づくりをサポートしており、今後も農機部門・農機センターとの連携を強化していきたい」

 ―展示会などでのブース出展は。
「JA全農(中四国営農資材事業所・広島県本部)主催の担い手農家向け展示・実演会『令和3年度JAグループ担い手アグリサミット』が10月27(水)・28日(木)の両日、JA西日本営農技術センター(東広島市河内町入野)で開催された。その中で、JA―OIL使用による営農コスト削減の相談会を行い、好評だった。担い手農家に対して、JA―OILの説明やPRを継続していくことで今後の販売増加にも繋がると考えている」

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