【農業機械の安全対策】スピードスプレーヤ使用時の「枝下空間確保」を呼びかけ――日本農業機械工業会が啓発チラシを作成
日本農業機械工業会 防除機部会 スピードスプレーヤ(SS)ワーキンググループはこのほど、スピードスプレーヤ(SS)の安全な使用方法を周知するための啓発チラシ「SSで作業する際は枝下空間の確保を」を作成した。
このチラシでは、スピードスプレーヤによる農作業中の事故の約70%が致命的な結果につながっているという統計データを紹介。たとえ慣れた作業環境であっても、予期せぬ状況で重大事故が発生する可能性があることを警告している。
特に重要視されているのが、果樹園などでの「枝下空間の確保」である。枝や障害物がSSの走行経路を妨げることが、転倒や接触事故のリスクを高めるため、作業前の安全確認が不可欠とされている。
この安全啓発活動は、ワーキンググループに参画するショーシン、丸山製作所、やまびこの3社を通じて全国の農業現場へと積極的に周知される予定である。今後も、農業機械の安全利用促進と農作業事故の未然防止に向けた取り組みが期待されている。