農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

受付時間 平日9:30~17:00

TEL 03-3831-5281

毎週 火曜日発行
 >  > 新型ハンマーナイフモアー 刈取り能力、耐久性向上 三陽機器

新型ハンマーナイフモアー 刈取り能力、耐久性向上 三陽機器

新型ハンマーナイフモアー 刈取り能力、耐久性向上    三陽機器

 三陽機器=守安利文社長、岡山県浅口郡里庄町=は1月、トラクタ用アーム式草刈機ハンマーナイフモアー「ZDH―3708」を発売した。ZH―3708Sのモデルチェンジとなり、ナイフドラムの駆動方法がベルトレスの直結式に変わり、刈り取り能力がアップ。合わせて耐久性も向上した。規模拡大が進展する中、効率作業で生産者を応援する。

 国内の生産現場では、農業従事者が毎年減少し、人手不足と高齢化が深刻な問題。その中、規模拡大も進み、農業従事者にとって草刈り作業は、大きな負担となっている。また、法面での作業は重労働で転倒などの危険を伴うため、安全に効率的に草刈り作業ができる機械が強く望まれている。
 それらを背景に今回、ZH―3708Sをモデルチェンジし、生産現場の課題に応える。
 大きな特長はナイフドラムの見直し。駆動方法を従来のベルト方式から油圧モータ直結式に変更。モアー部へ油圧モータの力を直接伝えるため、刈り取り能力が向上した。Vベルトの交換メンテも不要。また、2条らせん配列の刈刃により、草刈り抵抗が低減し、草刈り効率がアップ。
 過酷な草刈り作業に耐えられるように、ナイフブラケットを鍛造に変更した他、フロントカバーの上に新設計のサブカバーを追加することで、フロントカバーをガードし、モアーの耐久性を向上させた。さらにモアー重量を従来機から約1割軽量化し、トラクタやアームへの負担を軽減。
 ハンマーナイフは上位機種で使用しているものを採用。刈りムラが少なく、刈った草が細断され、綺麗な刈り跡を実現する。また、刈り能力に加え耐摩耗性が向上。オプションでハンマーブレードも選択できる。
 水平最大リーチは3.7m。作業範囲の広いロングアームで、水田や畑のあぜの他、ガードレール越しの法面、用水路を挟んだ反対側など、様々な場所での草刈りが可能。前輪の取り付け位置を変更することで、刈高さは30、43、55㎜の3段階に調節できる。
【主な仕様】▽全長820×奥行1170×全高530㎜▽刈幅=800㎜▽適用トラクタ=40〜70‌PS▽トラクタ必要ポンプ流量=30ℓ〜/min▽適用カテゴリー=JISⅠ,Ⅱ▽適用オートヒッチ=日農工標準オートヒッチ(カテゴリーSまたはL)▽アームリーチ=水平3.7m(回動ストッパを解除した場合4.2m)・下45度2.7m(同3.2m)▽ナイフドラム回転数=3000rpm▽ハンマーナイフ刃数=32枚。
【希望小売価格(税込)】
▽ZDH―3708=198万円。
 同社では昨年の6月に、トラクタ用アーム式草刈機ハンマーナイフモアー「ZH―342(DX)」を発売しており、ハンマーナイフシリ―ズがさらに充実。効率的な草刈り作業で、生産現場を応援する。

関連記事

AGRI EXPO新潟 ㉖年2月朱鷺メッセで初開催 

国際農機 作業時の不便解消に 実用的農機パーツを発売

国際農機 作業時の不便解消に 実用的農機パーツを発売

クボタ、大阪・関西万博2025で「未来の食と農」エリアを展示|汎用プラットフォームロボットがスマート農業の未来を描く

クボタ、大阪・関西万博2025で「未来の食と農」エリアを展示|汎用プラットフォームロボットがスマート農業の未来を描く

サタケ、「KOMECT(コメクト)」を第3回九州農業WEEKに初出展|DXを活用した次世代型生産支援システム

サタケ、「KOMECT(コメクト)」を第3回九州農業WEEKに初出展|DXを活用した次世代型生産支援システム