25年度やまびこ新製品 36V新ツールが登場 21㎤刈払機にAVS搭載
やまびこジャパン(水嶋伸介社長、東京都青梅市末広町1-7-2)は、11月5日に新横浜プリンスホテルで「2025年やまびこ全国代理店会議」を開催し、2025年度に向けた「共立」「新ダイワ」「エコー」ブランドの新製品を発表した。これらの製品は、やまびこらしい優れた操作性に加え、新機構の搭載、軽量化、使いやすさへのこだわりが特徴となっている。本号では、それぞれの特長を紹介する。
【カジュアルチェンソー3モデル】
共立CS3420G、新ダイワSSE3401、新ダイワEA2034
求めやすい価格のモデルが外観を一新し、モデルチェンジした。
これらは、排気量34.4㎤の高出力エンジンを搭載し、鋸断性能が向上。燃料タンクとオイルタンクにはスケルトン仕様を採用し、残量が一目で確認可能(※SSE3401を除く)。本体重量は3.7㎏で軽量化を実現している。
また、エンジン始動を容易にする iスタート、バージポンプ、オートリターンチョークを採用。さらに、チェンブレーキやチェンキャッチャー、チェン張りサイドアクセスなど、安全性と快適性を高める装備も充実している。これにより、カジュアルモデルとは思えないハイスペックな仕様となっている。
特筆点として、パワーシャープ付きモデル(CS3420G/35-PS)は、誰でも簡単に目立てが可能であり、薪作りや農業資材作りに最適な一台として提案できる。
- 排気量:34.4㎤
- 本体質量:3.7㎏
- ガイドバー:350㎜
- 価格(税込):CS3420G/35-PSは42,900円、その他モデルは38,500円
【21㎤クラス刈払機】
共立SRE2231、新ダイワRA3121
昨年発表され好評を得た新機構「AVS」を搭載。クラッチドラムにワンウェイクラッチを内蔵することで減速時の振動を抑え、再加速性能を向上させた。また、防振性も改善され、作業者の疲労や負担を軽減している。
さらに、スロットルレバーのグリップを小径化することで、女性でも握りやすい形状を実現。軽さと耐久性を兼ね備えた設計が大きな特徴である。
- 排気量:20.9㎤
- 本体質量:Uハンドルモデル3.5㎏、ループハンドルモデル3.4㎏、ツーグリップモデル3.2㎏
- チップソー:230㎜
- 価格(税込):66,000円
【大風量ブロワ】
共立PB790、新ダイワEB3079
従来モデルに比べ、以下の性能を向上させた:
- 排気量:16.3㎤増加
- 出力:13%向上
- 風量:11%増加
- 最大風速:4%向上
これにより、秋の大量の落ち葉や濡れた落ち葉も効率良く処理できるパワーを備えている。
背負いバンドには防水シートを採用し、汗や泥水の吸収を防止。さらに、背当て部分には通気性に優れたベンチレーション機能とクッションを搭載し、快適性を向上させた。長時間の作業でも快適に使用できる。
エアクリーナーには大型の二重構造エアクリーナーを採用し、蛇腹式フィルターで過酷な環境下でもエンジンをしっかり保護。また、クルーズコントロールレバーを搭載し、エンジン回転の調整が可能で、トリガーを常に握る必要がない。噴管格納ベルトを装備しており、持ち運びの利便性も向上している。
- 排気量:79.9㎤
- 風量:23.9㎥/分
- 最大風速:108.9m/秒
- 価格(税込):136,400円
【高性能バッテリー動噴】
共立SBH1511R
ECHO36Vバッテリーを採用しており、同シリーズのチェンソーやヘッジトリマー、ブロワなどとバッテリーを共有可能。燃料管理が不要なため、導入コストやランニングコストを低減できる。
軽量ギアポンプを採用し、最高圧力1.0MPa、高圧かつ大水量(2.8ℓ/秒)の吐出が可能。吐出量はダイヤルで簡単に調整できるほか、幅広バンドとクッション性の高い背当てにより身体への負担を軽減。作業中の快適さとフィット感も向上している。
- 薬液タンク容量:15ℓ
- 本体質量:4.8㎏
- 連続作業時間:除草約192分、防除約36分
- 価格(税込):バッテリー・充電器付き91,300円、なし71,500円