静岡製機の新型色彩選別機SCS―40SⅢ 4インチ籾摺機対応 25年3月出荷開始
選別性能更に向上
静岡製機=鈴木直二郎社長、静岡県袋井市諸井1300=はこのほど、長年好評を博してきた色彩選別機「SCS―40SⅡ」をモデルチェンジし、「SCS―40SⅢ」として新発売する。同機は4インチ籾摺機対応はもちろんのこと、さらなる選別性能の向上と高歩留り、様々なレイアウトにも対応できる設置性、より扱いやすい操作性、メンテナンス労力のさらなる低減などを達成している。同社では「今の時代に沿った色彩選別機。新たなスタンダードモデルとなる自信作」としている。
【新機能】①最大処理能力1.5t/時(不良混入率10%以内)。4インチ籾摺機に対応=▽従来機と同様の40レーン溝シュートを採用▽内部滞留のないオール一次選方式で不良混入率の高い玄米にも安定した処理能力を発揮。不良混入率10%/時の負荷が高い状況で最大処理能力1.5t/時を維持。
②トリプルカメラシステム=前カメラ・後カメラ・透過カメラの3つのカメラで同時検出。反射光で見る「着色粒」と透過光で見る「白未熟粒」を別々のカメラで同時に検出する。着色粒と白未熟粒の同時選別をしても検出能力が落ちることはない。
③中心検出システム=不良箇所が米粒のどの位置にあっても、米の中心位置を検出するシステムを搭載。不良個所の位置ではなく米の中心を狙ってエア噴射をすることでロスを抑え歩留まり向上を達成した。
④青米選別あり/なし選択可能=▽緑色と赤色の2色のLED光源を採用。青米選別をしないときは緑色光源。選別するときは赤色光源を使用し、状況に応じた選別が可能になった。
⑤右流れ・左流れラインに対応=籾摺りラインの流れ方向に合わせて設置できるよう、左右後3方向へ良品排出方向を変更できる。
⑥大型タッチパネルを採用=大きく操作しやすい7インチタッチパネルを採用。直感的に操作ができ分かり易くなっている。
⑦清掃がさらに簡単=選別室内、昇降機下部およびケース、背面パネル等、清掃メンテナンス時に工具不要で分解が可能。
【新型色彩選別機「SCS―40SⅢ」の主な仕様】▽選別対象=うるち玄米、もち玄米、(オプションで黒米)▽電源=単相100V770W▽処理能力=1500㎏/時(不良品混入率10%時)。
出荷開始予定日は、2025年3月。メーカー希望小売価格(税込)=262万4600円。