スチ ール 新次元のバッテリーチェンソー 50㏄クラスのパワー等 新製品発表会で魅力PR
50㏄クラスのパワー等 新製品発表会で魅力PR
㈱スチール=中山健太郎代表取締役、栃木県河内郡上三川町多功2570―1=は8月1日、都内で新製品発表会を開催。新型家庭用バッテリーツールと共に新発売した50㏄エンジンチェンソーに匹敵するパワーを備えた「MSA300C―O」の魅力をアピール。ラグビー元日本代表の畠山健介氏をエヴァンジェリストに迎え、プロ現場にバッテリー革命を起こす。
玉切りデモを披露する畠山氏
『新しい歴史が始まる』と題した新製品発表会には各方面より100名近くのメディアを招き、近年にない大掛かりな形で実施。それだけ今回発表した製品に対する意気込みが感じられた。
発表したのは、これまでのバッテリーチェンソーの定説を覆すSTIHLの新たなフラッグシップモデル「MSA300C―O」と、この夏大幅に拡充した、〝お庭家電〟として新たなファン層を獲得しているハイスペックな家庭用バッテリー製品シリーズ「ASシステム」の3モデル。
STIHLが徹底的にこだわっているのは高い製品品質、と中山代取。発表会の冒頭にSTIHLブランドとエンジン製品からバッテリー化へ移行すべく積極的な未来への投資を行っているグループ戦略などを説明。その上で「STIHLの日本でのビジネスはプロユーザー向け製品が圧倒的な割合を占め、特にエンジンチェンソーでは圧倒的なパワーと品質で高い評価を得ている。しかし、バッテリーチェンソーに関しては、パワーが足りないといった先入観ができてしまった。それを打ち破り、プロユーザーが求めるエンジンチェンソーのパワーとバッテリーチェンソーの快適な操作性を兼ね備えた、歴史を変える新しいバッテリーチェンソーMSA300C―Oを発売する。私どもは日本市場の戦略の柱の一つとしてこの新製品をフラッグシップとし、プロ向け市場において、バッテリー製品への切り替えを一気に推し進めていきたい」と述べた。家庭用バッテリーASシステムの新モデルについては「2020年に発売したバッテリーガーデンカッターが使いやすさと高い品質でホームユーザーに浸透する製品となった。そこで日本市場戦略のもう一つの柱としてホームユーザー向け製品も一気に拡充する。ガーデンカッターと同じバッテリーを共有できる3モデルを同時投入し、ホームユーザーへブランド認知を高めていく」と述べた。
続いて、MSA300C―Oのエヴァンジェリストに就任したラグビー元日本代表の畠山健介氏が木を伐採するスペシャルム―ビー上映後に畠山氏本人が登場。中山代取とトークセッションを行った。その中で畠山氏は「今回の任命は光栄なことと捉えている。歴史と伝統のある企業の一員になれるのは責任も伴うが、自らの行動でこの製品の可能性を発信していきたい」と意気込みを述べた後、直径35㎝のスギ材を使った玉切りデモを披露した。
最後に技術サービスセールスエンジニアの木村卓氏が新製品の特長を説明。まずSTIHLグループとしてバッテリー製品の売上占有率を2023年の24%を27年に35%、35年までに80%まで進める計画をしている一方で、日本のチェンソー市場におけるバッテリー化は、特に40㏄以上のプロ向けが進んでいない状況を説明した後、「新発売したMSA300C―Oはプロユーザーのニーズをはじめて満たす画期的な製品である」と強調した。その特長として①50㏄エンジンに匹敵する3KWの圧倒的なパフォーマンス①スターターロープ無し、混合燃料を作る必要なくスイッチオンで始動③バッテリー製品ならではの低騒音・低振動。都市部や住宅街でも十分対応できる静音性などを上げた。この他、大型LEDディスプレイでチェンオイルが無くなった際の警告、チェンブレーキの作動状況、機械の温度管理、運転モードなどの情報が素早く認識でき、エコ・オールラウンド・枝払いの3つの操作モードで用途に合わせた作業が可能なこと、冷却風用エアフィルターがダストを除去し最高のパフォーマンスを引き出すだけでなく、耐用年数向上にもつながる点を紹介した。また、新発売した「AP500S」バッテリーについては、3kWの出力で従来より約30%の出力向上を実現。2個を併用することで作業効率が改善する点も述べた。
続いて、ハイスペック家庭用バッテリー製品ASシステムに追加する形で7月1日から発売した3モデルのポイントを紹介。「バッテリーハンディバキュームクリーナーSEA20」は家庭や車内などで活用でき、0・75ℓの大容量コンテナ、クラス最高レベルのパワー、吸引力が持続する点を。「バッテリーヘッジトリマーHSA30」はバッテリーを含む質量2.2㎏の超軽量・腕の負担が少ない重量バランス・人間工学設計で快適な操作性を兼備。「バッテリー刈払機FSA30」は綺麗に仕上げたい縁刈りまで、素早く自由自在に対応し、こちらもバッテリーを含む質量が2.3㎏の超軽量、用途・背丈に合わせて簡単に調整できるシャフト、カッティングヘッド、ハンドル、用途に合わせて簡単に交換できるカッティングアタッチメントなどの機能を搭載しているポイントを述べた。
菊本貴志営業部部長によると「MSA300C―Oについて販売店からの期待値が非常に高い」とのこと。予約の段階で想定外の注文が来ているといい、今後の展開が楽しみになる上々のスタートを切った。
〝お庭家電〟ASシステムの新製品も展示