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平均売上高4億円 法人協会23年白書 輸出は前年の2倍に

平均売上高4億円 法人協会23年白書 輸出は前年の2倍に
日本農業法人協会(齋藤一志会長)はこのほど、2023年版農業法人白書をまとめた。
 今回の調査では、経営課題として、3年連続で「資材コスト」が1位となった。一方、長年経営課題のトップであった「労働力」は3番目に後退し、新設項目である「人材の育成」と「経営力の向上」が上位となった。
 なお、労働安全衛生法の規則改正で令和6年4月1日から農作業事故防止に関する雇入教育が義務付けられたが、「農作業安全対策」を経営課題とする先は7・8%と低い結果となった。
 会員の経営状況として、平均売上高は過去最高を2年連続で更新する3億9214万円となり、10年前と比較すると約1・5倍にまで増加している。また、経営規模は全国平均と比べ稲作で約38倍、露地野菜で約35倍、肉用牛で約38倍と大規模となっている。更に過去5年間の経営規模は概ね拡大傾向にあり、特に稲作は5年前と比べ111・3%と他の業種に比べ規模拡大が急速に進展している。今後1年間の規模拡大意向は「拡大したい」が土地利用型で48・7%。
 このほか、スマート農業技術の導入割合は54・7%、特に稲作は81・1%と他の土地利用型と比べても高い。輸出の取組については取り組んでいる先が前年から5・8ポイント上昇した。