農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

　小橋工業＝小橋正次郎社長、岡山県岡山市＝は「サイバーハローＴＸＶ５０５」を４月から販売開始した。55～１０６PSのトラクタにベストマッチな最大作業幅５ｍ(移動幅2.7ｍ)、トラクタに乗ったままエプロン加圧が可能で、砕土性を高めるＳＣ爪＆特殊爪配列・土寄せ爪・大型スプリングレーキなどにより、少ない代掻き回数で綺麗に仕上げることができる。

                              サイバーハンド：泥水を吸い込むと同時に土をタイヤ跡へ戻す

    サイバーハンド：外側へ逃げる土や泥水を内側へ

【特徴】①軽量かつ優れた耐久性＝軽く耐摩耗性の高い合金爪（ＳＣ―Ｚ爪）を採用し、フレームは上位クラス(ＴＸＺ)を組み合わせた専用設計とすることで、軽量設計（ＴＸＶは最大作業幅5.0ｍで機体重量８０５㎏、同社従来機ＴＸＺ（同）の同８９５㎏と比較して軽量）ながらも高い強度を確保している。
　②トラクタに乗ったままＯＮ／ＯＦＦ可能な電動エプロン加圧＝荒代は土塊が大きくレーキとエプロンを持ち上げてしまうため砕土が十分に行えない場合があるが、エプロン加圧機構で強制的にレーキとエプロンを押さえることで、砕土性が向上しワラ等の残渣物を土中にすき込む。また、運転席に座ったままリモコンボタンひとつで加圧のＯＮ／ＯＦＦが行える。
　③ＳＣ爪＆特殊爪配列＝レーキ方向へ土塊が飛ぶように爪形状を最適化したＳＣ爪（スランティングカット爪）と、爪ホルダの位置を一定量ずらす特殊爪配列によって土塊を細かくし、田植えに最適な土壌条件にする。
　④土寄せ爪＝土寄せ爪（白色）がタイヤで押し込まれた土をタイヤ跡に戻す。
　⑤大型スプリングレーキ＝根元部分をコイル状にすることでレーキがバネのようにしなり、大きな土塊やワラ等の残渣物を土中にすき込む。
　⑥サイバーハンド（商標登録）＝中央部のサイバーハンドがプレートの傾きにより泥水を吸い込むと同時に、土をタイヤ跡へ戻す。また隣接部のサイバーハンドが、外側へ逃げる土や泥水を内側へ吸い込む。エプロンより内側へ装備されているのであぜ際でも使用でき、取付け位置も上下、左右２段階に調整できる。
【製品概要】▽製品名＝サイバーハローＴＸＶ５０５▽発売時期＝２０２４年４月▽希望小売価格（税込）＝２６７万３０００円（ＴＸＶ５０５Ｔ―０Ｌ）。