農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

　ハスクバーナ・ゼノア（パウリーン・ニルソン代表取締役）は、２０２４年度全国ハスクバーナ・ゼノア会を２月15日に沖縄県那覇市で開催。先週号で紹介した世界の主要メーカーのクロスブランドが加盟する〝ＰＯＷＥＲ ＦＯＲ ＡＬＬ ＡＬＬＩＡＮＣＥ〟に対応する18Ｖバッテリープルーナ（２月26日号既報）に続き、４機種の特長を紹介する。

　　ハスクバーナ・ゼノア＝埼玉県川越市南台１―９＝は林業から造園、一般向けまで幅広い製品を紹介。特設会場で実機を披露した。
《ハスクバーナ》
【エンジンチェンソー５６０ＸＰ（Ｇ）ＭａｒｋⅡ】

プロの林業におけるあらゆる種類の樹木に対応する汎用性の高い60㎤チェンソー。０・３２５ピッチのチェン搭載。スリムで機敏なボディに大型チェンソーのパワーを求めるユーザーに最適。各部バージョンアップが施され、手間がかかっていた始動性を向上させた点もポイント。Ｓｉｍｐｌｅ Ｓｔａｒｔ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ（シンプルスタートテクノロジー）により、容易な始動性を実現したほか、高度や温度、湿度、燃料など、周囲の状況に合わせて素早く調整する最新のＡｕｔｏ Ｔｕｎｅ（オートチューン）3.0が、他に類のない鋸断能力と素早い加速を実現。また、ハンドルにヒーターが搭載されたモデルもあり、寒さや湿気の多い環境でも最適な作業をすることができる。
　▽主要諸元＝排気量：59・８㎤、質量（バーチェン除く）：5.8／6.0㎏、バー：″20ＸＴＬ、チェン：Ｓ35Ｇ（セミチゼル″０・３２５）、販売時期・価格：５６０ＸＰ ＭａｒｋⅡは税抜20万８０００円、５６０ＸＰＧ ＭａｒｋⅡ（ヒーティングハンドル仕様）は税抜22万円。
　発売時期は未定。
【ソーチェンＸ―ＣＵＴ Ｃ33／Ｃ35】

ハスクバーナオリジナルソーチェンで、ハスクバーナチェンソーの性能を最適化し、出力を最大限に引き出すように設計。スウェーデンの同社工場でハスクバーナチェンソーと並行して開発され、過酷なテストにパスした高耐久のチェンは鋸断性能と出力を最大限に高める。Ｃ33／Ｃ35チェンは、中・大型のチェンソーをフルタイムで使うプロユーザーの生産性を高める切削効率が高く堅牢なチェン。
　▽Ｃ33（カッター形状：チゼル、ピッチ：０・３２５、ゲージ：1.3㎜／.０５０ピッチ）▽Ｃ35（カッター形状：チゼル、ピッチ：０・３２５、ゲージ：1.5㎜／.０５８ピッチ）▽発売時期・価格＝Ｃ33―64ＤＬ／Ｃ35―64ＤＬ、税抜５８００円～。今年春発売予定。
《ゼノア》
【バッテリーブロワＨＢｉ２６０】

要望に応えて風力やモーター回転数、風量、風速など必要な部分をバージョンアップ。非常に軽量でバランスが良く、プロが満足する風量で効率的に清掃が行える。バッテリー駆動なのでスタジアムなどの屋内や騒音を気にする病院や住宅地の現場にも最適。強力な大風量を出すブースト機能や、スロットルトリガーで最適な風量に合わせてボタンを押すことで風量をセッティングできるクルーズコントロール機能といった作業を行う上で便利な機能を装備。風管の先端には金属がついている。
　▽主要諸元＝風量：８４５㎥／ｈ、風速：（標準／ブースト時）59／70・５‌m/s、質量（バッテリー除く）2.4㎏、発売時期・価格：２０２４年発売予定で、価格は未定。
【エンジンブロワＥＢＺ８５６０／８５６０―ＲＨ】

こちらも風量・風速がバージョンアップ。クラス最高のパワーウエイトレシオを持ち、圧倒的なパワーでゴミや落ち葉を豪快に吹き飛ばす。カーボンファンを採用してファン外径を小型化することで慣性を軽減し加速レスポンスを向上した。ファンの形状、羽高さの変更によりファンの効率性を高めまた、防塵性能を向上させたダストフリーシステム大型クリーナにより、吸気はファン中心の綺麗な空気を吸気。造園プロが満足する圧倒的な作業性を実現したエンジンブロワ。静電防止機能付きスロットルバーは作業者を静電気から守る。従来型の左手スロットル仕様のＥＢＺ８５６０と、右手スロットルの８５６０―ＲＨの２種類を用意。
　▽主要諸元＝排気量：75・６㎤、風量：28㎥／‌min、最大風速：98‌m/s、重量：10・４㎏、発売時期・価格：両モデル共に税抜13万９０００円。２０２４年発売予定。